栗村修「ツール前哨戦開幕!」
『ツール・ド・フランス』前哨戦の『クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ』が昨日開幕しました!ツール前哨戦ながら、今回出場しているのは4強のうち、クリス・フルーム(チーム・スカイ)と、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)のみ。
『ジロ・デ・イタリア』を制したばかりのアルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)は疲労回復を優先し、6月18~21日の4日間に亘りフランスで開催されるステージレース『ルート・デュ・シュド』を経て『ツール・ド・フランス』へ向かう予定となっています。
また、もう一人の優勝候補ナイロ・キンタナ(モビスター)も、地元コロンビアでの高地トレーニングを優先し、コンタドール同様に『ルート・デュ・シュド』経由で『ツール・ド・フランス』を狙いにいくとのこと。
ちなみに、この『ルート・デュ・シュド』には、『リエージュ~バストーニュ~リエージュ』での骨折から驚異的な回復をみせてツール出場を目指す新城選手もエントリーされる模様です。
新城選手は、復帰戦となった『ブクル・ド・ラ・マイエンヌ(6月4~7日)』を無事に完走し、ツール前の最後のチーム内選考レースとなる『ルート・デュ・シュド』でチームの首脳陣へアピールすることになります。
さて、話はドーフィネに戻りまして、4強のうちフルームとニーバリのみの参加とはいえ、他の有力選手の多くがこのドーフィネに出場しているのは事実であり、第5ステージからの『4ステージ連続山頂フィニッシュ』というドーフィネ単体でみてもワクワクするようなコース設定も含めて、このレースを見逃すわけにはいきません。
ツール前哨戦というだけあって、ドーフィネとツールの相関性は過去の結果が明確に証明しています。
また、リザルトだけでなく、昨年のフルームやコンタドールの様に”歯車が狂う”という意味に於いても、この2レースは相関し合っている気がします。
フルーム、ニーバリ、バルベルデ(モビスター)、ホアキン(カチューシャ)、ペロー(AG2R)、バルデ(AG2R)、タランスキー(キャノンデール)、ローラン(ユーロップカー)、モレマ(トレック)、ヴァンガーデレン(BMC)などの直接対決に注目です!