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栗村修「来季に向けて活発化する国内レース界とその課題」

Posted on: 2014.12.24
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2015年シーズンに向けた国内チーム関連のNEWSが活発化しています。まずは国内のUCI(国際自転車競技連合)登録チームは以下の内容になります。

◆UCIコンチネンタルチーム
・愛三工業レーシングチーム
・宇都宮ブリッツェン
・キナンサイクリングチーム(新)
・群馬グリフィンレーシングチーム(新)
・シマノレーシング
・Team UKYO
・那須ブラーゼン(新)
・ブリヂストンアンカーサイクリングチーム
・マトリックスパワータグ

◆UCIコンチネンタル登録変更チーム
・NIPPO ヴィーニファンティーニ ⇒ 2015年はイタリア籍のプロコンチネンタルへ
・チャンピオンシステムジャパン ⇒ 2015年は国内レジオナルチームへ
・シエルヴォ奈良ミヤタ-メリダレーシングチーム ⇒ 2015年は国内レジオナルチームへ

全体では2014年シーズン同様9チームと数は変わらずですが、新たに3チームがコンチネンタル登録を行い、各チームのメンバーなどを確認していくと”強いチームが増えた”という印象を受けます。

なかでも『キナンサイクリンチーム』のメンバーは非常に強力で、初年度から国内最強チームとなるのは間違いなさそうです。一方、海外籍のチーム(プロコン以上)に所属する主要な日本人選手は以下の様になっています。

◆UCIワールドチーム
別府史之選手(トレック・ファクトリー・レーシング/アメリカ)

◆UCIプロフェッショナルコンチネンタルチーム
新城幸也選手(チーム・ユーロップカー/フランス)
山本元喜選手(NIPPO ヴィーニファンティーニ/イタリア)
黒枝士揮選手(NIPPO ヴィーニファンティーニ/イタリア)
石橋学選手(NIPPO ヴィーニファンティーニ/イタリア)

また、現在日本ナショナルチームを率いている浅田監督が世界基準となる若手の登竜門『ネイションズカップ(年間のシリーズ戦)』への参戦を継続的に進めており、然るべき才能を持った若手選手が出現すれば、プロへのピラミッドを上っていける道筋はある程度確立されている状況ではあります。

問題はその才能をどの様にして発掘するかです。

今後、日本のレース界に必要となるのは、一番底辺の『発掘システム』の構築と、一番上の『ナショナルチーム的プロチーム』の発足であることは間違いありません。

現在の日本ロードレース界のピラミッドというのは、一番下と一番上が抜け落ちてしまっている、三角形ではない”台形を逆さまにしたような形” になってしまっています。

これ以上、コンチネンタルチームは必要ないでしょう。今後、いかにして世界に繋がるピラミッドを構築していけるかが重要となってきます。

AUTHOR PROFILE

栗村 修 くりむら・おさむ/1971年横浜市出身。15歳から本格的にロードレースをはじめ、高校を中退し単身フランス自転車留学。帰国後シマノレーシングで契約選手となり、1998年ポーランドのプロチーム「ムロズ」と契約。2000年よりミヤタ・スバルレーシングで活躍した後、2002年より同チームで監督としてチームを率いた。2008-09年はシマノレーシングでスポーツディレクター。2010年より宇都宮ブリッツェンにて監督。2014シーズンからは、宇都宮ブリッツェンのテクニカルアドバイザーを務めた。現在は、一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役につき、ツアー・オブ・ジャパン大会副ディレクターとしてレース運営の仕事に就いている。JSPORTSのロードレース解説をはじめ、競技の普及および日本人選手活躍にむけた活動も積極的に行なう。 筆者の公式ブログはこちら

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