チンハイレイク第9ステージでNIPPOの黒枝が7位、U23世界選出場枠獲得へポイント上積み成功

Posted on: 2014.07.15

7月15日、天水で開催されたツアー・オブ・チンハイレイク(中国、UCIアジアツアー2.HC)第9ステージで、ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザのエドワード・グロスが6位、黒枝士揮が7位でゴール。U23カテゴリーの黒枝士揮は、U23世界選手権、日本の出場枠獲得にむけたUCIポイントの上積みに成功した。


ステージ7位でゴールした黒枝士揮

全13ステージで開催されているツアー・オブ・チンハイレイク。休息日後の15日に開催された第9ステージはTianshui(天水)市内に作られた11.8kmのサーキットを10周回する118kmの平坦ステージ。

ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザは、中盤からチームの作戦どおりにグレッガ・ボレが5選手の逃げに乗り、最終周回に入ってメイン集団に吸収されると、勝負は集団スプリントの展開となった。

ベテランスプリンターの宮澤崇史が後ろに黒枝を付けて位置取りをしながら前に上がり、ラスト500mの最終コーナーでバランスを崩すと、そこから黒枝が単独でスプリントを開始。チームメイトのエドワード・グロスもサイドからスプリントをかけてステージ6位。

黒枝はグロスに次いで7位でフィニッシュした。優勝には届かなかったが、今後同様のコースで開催される第11、12、13ステージに向けて感触を掴んだ。

また今回の結果により、黒枝はUCIポイントを4ポイント獲得。8月15日付けのUCI国別ランキングで世界選手権の出場枠が決まる、黒枝はU23カテゴリーのため、このポイントはU23世界選手権出場枠に関わってきます。

先月付けのランキングで日本のU23国別ランキングは、出場枠が与えられる7位(21ポイント)から5ポイント差の9位(16ポイント)で、僅差で出場枠を獲得できる位置につけている。そして、今回のツアー・オブ・チンハイレイクは、U23の日本人選手にとって、ポイント獲得のラストチャンスとなる可能性が高くなっている。

ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザからは3名のU23カテゴリー選手(黒枝、石橋学、小石祐馬)が参加しており、今大会でUCIポイントを稼ぎ、U23世界選手権の出場枠を獲得することもチームの大きな目標となっている。

黒枝士揮のコメント
「宮澤さんが最後コーナーで落車しかけて、“行け!”と言われたので、そこから差を詰めながら走ったんですが、トップまでは届きませんでした。調子は良くなかったけど、休息日明けなのでフレッシュでした。明日のラインステージは耐えて、明後日以降、また上位でゴールしてポイントを獲得して世界選手権に行きたいと思います。今日のスプリントで手応えを感じられたので、頑張りたいです」

明日の第10ステージは、Tianshui(天水)からPingliang(平涼)までの223kmで開催。第10ステージが今大会最後の街から街へ走るラインレースで、途中に2級山岳、3級山岳が設定されている。

【写真・情報提供:ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ】

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