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栗村修「目標の重要性とリスク」

Posted on: 2014.09.10
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最近、新しいプロジェクトに関わることが多い状況のなか、改めて『目標』や『理念』などの、目指すべきもの、信念となるもの、の重要性を再認識しています。

しかし、『明確な目標』には、大きな何かを動かすためのパワーが秘められている一方で、その何かを成し遂げる時に最も重要ともいえる“継続性”を消してしまうリスクも潜んでいる気がします。

ゼロから僅か6年でここまで急成長してきた宇都宮ブリッツェンというチームには、実はしっかりとした『長期計画』が存在していたわけではありません。

もちろん、地域密着型チームという大前提の『理念』があったことこそがこのチームのアイデンティティであり、成長の最も大きな要因であったことは間違いありませんが、運営会社そのものには長期構想の様なものは皆無で、どちらかというと『わくわく』や『楽しい』の追求の延長上に今がある感じです。

現場(チーム)には毎年明確な目標が存在し、それらを外部に公表した上で現場がその目標を追い求めることでチームは成長してきました。

しかし、同様に運営会社にも数値目標などを設定していたならば、恐らくどこかの段階でおかしな状況に陥っていた可能性が高かった気がします。

もちろんこの規模まで成長したきた宇都宮ブリッツェンにとって、今後は『長期構想』の設定はもはや必要不可欠な要素となってきているのは紛れもない事実です。

ただし、このチームをここまで押し上げてきた、わくわく、楽しい、愛、というワードを決して捨ててはいけません。

ということで、『理念』『目標』『愛』『楽しい』の4つを追求していけば間違いないという結論に達しました。

AUTHOR PROFILE

栗村 修 くりむら・おさむ/1971年横浜市出身。15歳から本格的にロードレースをはじめ、高校を中退し単身フランス自転車留学。帰国後シマノレーシングで契約選手となり、1998年ポーランドのプロチーム「ムロズ」と契約。2000年よりミヤタ・スバルレーシングで活躍した後、2002年より同チームで監督としてチームを率いた。2008-09年はシマノレーシングでスポーツディレクター。2010年より宇都宮ブリッツェンにて監督。2014シーズンからは、宇都宮ブリッツェンのテクニカルアドバイザーを務めた。現在は、一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役につき、ツアー・オブ・ジャパン大会副ディレクターとしてレース運営の仕事に就いている。JSPORTSのロードレース解説をはじめ、競技の普及および日本人選手活躍にむけた活動も積極的に行なう。 筆者の公式ブログはこちら

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