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栗村修「自転車の未来」

Posted on: 2016.01.17
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先日、飛行機のなかで、サッカー関係者の方と『自転車の未来』について語る機会がありました。

『栗村さん、自転車って100年後にはどうなっていますかね?』

『ツアー・オブ・ジャパン』の業務がメインとはいえ『日本自転車普及協会』という名のつく団体に籍を置いているにも関わらず、この大命題について真剣に議論したことはないなと気付き、反省するとともに若干恥ずかしい気持ちになってしまいました。

環境問題が世に問われて久しいこともあり、現状、『自転車はECOで未来の乗りもの』と一般的にはポジティブに認識されています。

また、クリーンなだけでなく、クルマに比べて安価で、街なかなどでは状況によっては最も速く移動できる交通手段であり、この後もしばらくは自転車の存在感が薄れることはない気もします。

更に、人口密度が高く街なかが入り組んでいるロンドンなどでは、将来的な交通手段として自転車に注目が集まっており、ロンドン五輪開催を機に、1,500億円以上を投じてヨーロッパ最大級の自動車専用道路を建設する計画が進んでいるともいわれています。

『自転車の未来は明るい』

但し、私自身が冒頭の質問を受けて最初に想ったことは、『果たして移動手段としての自転車は100年後に生き残っているのだろうか?』というネガティブなものでした…

今後は、移動手段全体が大きく発展し、人間が自分の脚を使わずにスピーディーに移動できる移動インフラが整備さていく可能性が高いことから、人間の健康面を維持するための『エクササイズ=スポーツ』の需要は増していく気がします。

プロスポーツという概念が100年後の人間社会にもしっかりと残っているならば、レースなどを含めた『スポーツとしての自転車』についてはなんとなく生き残っているようにも思います。

しかし、単純に『移動手段』としてだけで自転車の未来を考えた場合、やはり自転車に代わるものが生まれてしまっているかもしれません。

日々の作業にはあまり関係のない発想かもしれませんが、こういった超長期の視点も持ちつつ、今後も自転車に関わっていきたいと思います。

AUTHOR PROFILE

栗村 修 くりむら・おさむ/1971年横浜市出身。15歳から本格的にロードレースをはじめ、高校を中退し単身フランス自転車留学。帰国後シマノレーシングで契約選手となり、1998年ポーランドのプロチーム「ムロズ」と契約。2000年よりミヤタ・スバルレーシングで活躍した後、2002年より同チームで監督としてチームを率いた。2008-09年はシマノレーシングでスポーツディレクター。2010年より宇都宮ブリッツェンにて監督。2014シーズンからは、宇都宮ブリッツェンのテクニカルアドバイザーを務めた。現在は、一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役につき、ツアー・オブ・ジャパン大会副ディレクターとしてレース運営の仕事に就いている。JSPORTSのロードレース解説をはじめ、競技の普及および日本人選手活躍にむけた活動も積極的に行なう。 筆者の公式ブログはこちら

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