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栗村修「ジャパンカップでの陽性反応」

Posted on: 2013.12.19
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2013年の 『ジャパンカップ』 で優勝を飾ったマイケル・ロジャース(サクソ・ティンコフ)の尿サンプルから禁止薬物のクレンブテロールの陽性反応がでてしまったとのことです。

現状ではAサンプルの陽性反応であり、この後ロジャースはBサンプルの再検査を要請できますが、そこでも陽性反応がでてしまった場合は相応のペナルティを受けることになります。

ロジャース自身は、ジャパンカップの直前に 『ツアー・オブ・北京』 に出場しており、そこで汚染された肉などを食べてしまったことが原因ではないかと主張している模様です。

中国では肥料などにクレンブテロールを混ぜるのはごく一般的とのことで、これまでもコンタドールをはじめ、多くの選手がクレンブテロールの“餌食”になってきました。

ただし我々外部の人間には真相はわかりません。

ハッキリしているのは、『ジャパンカップ』 という国内最高峰のロードレースの優勝者の尿から禁止薬物が検出され、今後一定の処分を課せられるだろうという事実です。

今回、ロジャースは被害者である可能性が高い気がします。

しかし、残念ながらこのニュースは 『ジャパンカップの優勝者がドーピング』 というヘッドラインで一般の人たちの間を瞬時に駆け抜けていきます。

これまでも ex-doper を雇ったチームが国内のロードレースで数多くの勝利を重ねてきた事例はあります。

ただ、今回のニュースは、真相はどうであれ日本のロードレース史上、最もインパクトのある“ドーピング事件”になってしまうかもしれません。

万が一、このことが原因で 『ジャパンカップ』 というレースが無くなってしまったら、僕たちはいったい誰に怒りをぶつければいいのでしょうか?

AUTHOR PROFILE

栗村 修 くりむら・おさむ/1971年横浜市出身。15歳から本格的にロードレースをはじめ、高校を中退し単身フランス自転車留学。帰国後シマノレーシングで契約選手となり、1998年ポーランドのプロチーム「ムロズ」と契約。2000年よりミヤタ・スバルレーシングで活躍した後、2002年より同チームで監督としてチームを率いた。2008-09年はシマノレーシングでスポーツディレクター。2010年より宇都宮ブリッツェンにて監督。2014シーズンからは、宇都宮ブリッツェンのテクニカルアドバイザーを務めた。現在は、一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役につき、ツアー・オブ・ジャパン大会副ディレクターとしてレース運営の仕事に就いている。JSPORTSのロードレース解説をはじめ、競技の普及および日本人選手活躍にむけた活動も積極的に行なう。 筆者の公式ブログはこちら

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