佐藤一朗「プロアマの分け隔て無く、自転車のメジャー化へ」
ー■2015 UCIトラック世界選手権大会 第5日目(最終日)
五日間の熱戦を続けていた世界選手権も最終日となりました。当初日本からのエントリーは無かったのですが、女子ケイリンにおいて加瀬加奈子選手(JPCU新潟)が、ワールドカップの総合成績によってリザーブとして登録されていたため、当日まで待機を余儀なくされましたが、無事出場出来ることが決まりました。
○女子ケイリン
この種目にはリザーブから繰り上がった加瀬加奈子選手(JPCU新潟)が出場しました。女子のレースと言えども上がりの200mを11秒台前半で繰り広げられる展開は、国内の男子選手と変わらない激しさで、そんな中果敢に先行策で戦いましたが上位進出はなりませんでした。
1st ラウンド 加瀬加奈子選手 6着 1stラウンド敗者復活へ
1st ラウンド敗者復活 加瀬加奈子選手 3着 敗退
今シーズンの世界選手権はオリンピックの出場枠が掛かった大会となったため、各国が軒並みレベルを上げてきており、メダル争いも熾烈を極めるような戦いが続きました。
平地での大会と言うこともあり世界新記録の更新は多くはありませんでしたが、メダル圏内のチーム・選手だけでなく、予選を通過のカットラインも大幅に上がってきているように感じました。
日本チームも各種目において強化が進んでいるように感じていましたが、同じ様に世界も進んでいるためその差はなかなか縮まって来ないと言うのが率直な感想です。特にこれまで男子に比べて遅れていた女子の強化が著しく、日本でもガールズケイリンの発足(復活)に伴い徐々に競技人口は増えているものの、本格的な強化体制が整っていないのも事実だと思います。
国内での競輪と国際競技を同一視する訳にはいかないのも承知していますが、東京オリンピックという絶好の機会を捉えて、プロアマの分け隔て無く「自転車競技のメジャー化」を目指せることを切に願っています。