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栗村修「早くも2強が激突!」

Posted on: 2015.02.23
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2月18日から2月22日までの5日間に渡り、スペイン・アンダルシア地方で開催された”太陽のレース”『アンダルシア1周レース』に於いて、現在のグランツールの2強、アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)と、クリストファー・フルーム(チームスカイ)が早くも直接対決を繰り広げました。

昨シーズン、この二人が最初に顔を合わせたレースは、3月下旬に開催されたワールドツアー『カタルーニャ1周レース』でした。ここでの成績は、コンタドール=総合2位、フルーム=総合6位という結果でした。

ちなみに、ツールまでの二人の出場レースは以下の様なカタチとなっていました。

◆コンタドール
2/19~2/23:アルガルヴェ1周 総合2位(ステージ1勝)
3/12~3/13:ティレーノ~アドリアティコ 総合優勝(ステージ2勝)
3/24~3/30:カタルーニャ1周 総合2位
4/7~4/12:バスク1周 総合優勝(ステージ1勝)
6/8~6/15:クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ 総合2位

◆フルーム
2/18~2/23:ツアー・オブ・オマーン 総合優勝(ステージ1勝)
3/24~3/30:カタルーニャ1周 総合6位
4/27:L-B-L感染症の影響でDNS
4/29~5/4:ツール・ド・ロマンディ 総合優勝(ステージ1勝)
6/8~6/15:クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ 総合12位(ステージ2勝/第6ステージで落車)

直接対決は『カタルーニャ』と『ドーフィネ』の2回で、共にコンタドールに軍配が上がっていましたが、フルームが感染症や落車の影響を受けていたレースでもあったので、お互いがクリアーな状態での直接対決ではなかったともいえます。そして、昨年はツールに向けてコンタドールの状態が非常に良かったことが改めてみてとれます。

そんな二人が、今シーズンはそれぞれのシーズン開幕戦で直接対決を演じ、まずはスロー調整気味のフルームが力を見せつけて勝利を飾りました。

◆2/18~2/22 ブエルタ・ア・アンダルシア
1aステージ:フルーム14位/コンタドール19位(集団ゴール)
1bステージ(個人TT):コンタドール4位/フルーム10位(タイム差8秒)
2ステージ:フルーム12位/コンタドール23位(集団ゴール)
3ステージ:コンタドール1位/フルーム2位(タイム差19秒)
4ステージ:フルーム1位/コンタドール2位(タイム差29秒)
5ステージ:フルーム6位/コンタドール9位(集団ゴール)
個人総合:フルーム1位/コンタドール2位(タイム差2秒)

現状では、ジロ&ツールへの出場を表明しているコンタドールの方が、ツール&ヴエルタへの出場を予定しているフルームよりも早目のコンディショニングなはずですが、それでもフルームが良いパフォーマンスを発揮しています。

とはいっても、ここでの成績がそのままツールでのパフォーマンスに直結するわけでもなく、一先ず参考程度としてみておく必要はあるでしょう。ただ、ひとつ言えることは、2強それぞれが良いシーズンオフを過ごし、順調なカタチでシーズンインを果たしているということです。

次回、二人の直接対決は、3/11~17に開催される『ティレーノ~アドリアティコ(J SPORTSで放送)』の予定となっています。先日、コンタドールが2016年シーズン限りでの引退を示唆しました。

ということは、『コンタドールvsフルーム』の直接対決をツールで観れるのはあと2回のみ。正直、まだ二人がベストな状態でツールでの優勝争いを演じたことは一度もありません。

そういった意味でも、今年のツールに向けた二人の動向をしっかりと追っていきたいと思います。

AUTHOR PROFILE

栗村 修 くりむら・おさむ/1971年横浜市出身。15歳から本格的にロードレースをはじめ、高校を中退し単身フランス自転車留学。帰国後シマノレーシングで契約選手となり、1998年ポーランドのプロチーム「ムロズ」と契約。2000年よりミヤタ・スバルレーシングで活躍した後、2002年より同チームで監督としてチームを率いた。2008-09年はシマノレーシングでスポーツディレクター。2010年より宇都宮ブリッツェンにて監督。2014シーズンからは、宇都宮ブリッツェンのテクニカルアドバイザーを務めた。現在は、一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役につき、ツアー・オブ・ジャパン大会副ディレクターとしてレース運営の仕事に就いている。JSPORTSのロードレース解説をはじめ、競技の普及および日本人選手活躍にむけた活動も積極的に行なう。 筆者の公式ブログはこちら

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