宮澤崇史「強い選手の条件」
強い選手の条件とは?
レースを走っている人なら、1度は聞きたい内容かもしれない。
結論から言うと、「レースで強くなれる選手が結果的に最大限伸びていく」
多くのミーティングや、ブログを見ていて感じる事は、
「今回のレースはこんな展開で、これくらいしか走れなかった。練習しなおして来ます!」と言う内容だ。
いやいや、強くなる選手はレースで強くなるんやで〜と叫びたくなる。
練習はレースのためにする!と「良いトレーニングとは」で書いたが、レースでダメな事をトレーニングで補えるのは僅かだ
レースで結果を出すためには、レースで強くなることが1番の近道。
その近道をわざわざ遠回りする必要はない。
トレーニングでできることと、レースでしかできない事をしっかりと分けて考えよう。
トレーニングでできる事は、「やり直しのきく走りの繰り返し」。
レースでしかできない事は、「やり直しがきかないので、自分の弱さは見せないで走ろう、その上で最大限今までの失敗は2度と繰り返さない」ことが重要になる。
トレーニングで強くなるには長い時間がかかる。もしかしたら、自分の伸び代を使い切った頃に気づくことも多い。
だからこそ、強くなれる時期にレースで強くなることがと〜っても重要になる。
過去にも、「10年前宮澤さんが言ってた事が、今すごく良くわかります!」と言われるのだが、僕からすると「それでは遅いから10年前にわかって欲しくて言ってたんだよ」。
そして、今ではもう遅いんだよね。と
じゃぁどうすればいいか。。。
簡単な言い方をすると「レースで強くなるため」には、
少なからずそのレースで第3者が見ても印象に残る走りをしよう!
レースで勝つ事はもちろん重要な事だ。
しかし、勝つまでには多くの要素が必要になる。その要素はレース内の経験で自分が感じた事しか身に付ける事はできない。
レースで多くのことを試すことによって、自分の可能性「どんなチャンスが自分にはあるのか?」と向き合う必要がある。
だからこそ果敢に挑戦する事が大事なのではないだろうか。
勝てないレースでなんとなくいい順位に入る事は誰の印象にも残らない。
しかし、勝てる展開に果敢に挑戦して、砕け散ったレースには自分の中に多くのヒントを作ることができる。
「あなたは今日のレースで、何を新たにできるようになったのか?」
毎回それを自分自身と向き合いながら、勝利だけではない自分が成長するきっかけを見つけるレースをして欲しい。