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宮澤崇史「私たちの財産」

Posted on: 2020.03.23
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コロナウイルスの影響により、世界中の選手達が屋外でトレーニングできない状況に陥っています。

レースの予定も立たない中、カレンダー通りにスケジュールを進められる選手は一人もいません。
 
そもそも、プロとして成功することさえ確約されていない頃からコツコツと小さな成功体験を積み重ねた結果、誰もが今の自分の位置まで上り詰めてきたと思います。

不安の中から這い上がってきたあの頃の気持ちを、今一度思い出してみてください。
 
力すら出せないゼロ状態にさえ戻らなければ、次のステップは必ず始まるし、そこで結果を残し続けることで自分の未来は拓けていく。

もしそこに不安があるのだとしたら、貴方は120%の努力をしてこなかったのかもしれません。チャンスの回数は少なくなっていますが、ゼロに戻ることはありません。

そして、個人の価値を揺るぎないものにしていかなければ、この先プロの世界で生き抜く力にはならないでしょう。

こんな時こそ未来を見据え、チャンスを掴む準備をする時だと心得、粛々と準備し続けることが未来を開かせます。

誰にも貴方の努力を奪う権利はないし、奪われるはずがないのです。

もし誰かに奪われる状況に直面しているのだとしたら、今すぐその場所から離れることをお勧めします。

では何故、そう悲観的に思ってしまうのでしょう。

それは、貴方自身の中にある心の問題です。

一度不安になると、今自分がやっていることすら試す場所がなく、さらにく不安になっていくことは想像がつきます。
 
ただ、貴方が身につけたものは誰にも奪うことはできません。

だから、常に自分が強くなるために学び続けてください。

自分にとって良い感覚とはなんだろう?
この感覚をシーズン通して続けるためには?
体調が悪くなったらどうリカバリーできるだろう?

感覚を研ぎ澄ましてみてください。

トレーニングメニューをこなしていたらとりあえず大丈夫だ!
でもその先で思うように走れなかったら?
トレーナーを恨むのか?
トレーナーを変えたら解消するのか?

誰かのせいにすることは非常に簡単なことだし、今自分の心をスッキリさせてくれる可能性はあります。

しかし、それを貴方は望んでいますか?

実は、自分自身をコントロールすることが、プロとして生き抜いていくために必要な最低条件だということに気づくでしょう。
 
こんな時だからこそ、パーソナルのもつ経験や実践、成功体験を小さなことから積み重ねる事が重要だと思います。

環境のせいにせず、条件のせいにせず、自分と向き合い、自分を成長させることに集中してください。

必ずや貴方の未来を形成する良いチャンスになると僕は思います。

AUTHOR PROFILE

宮澤 崇史 みやざわ たかし/1978年生まれ。イタリア在住自転車プロロードレーサー。高校生でシクロクロス世界選手権に出場、卒業後イタリアのチームに所属。しかし2001年、母に肝臓の一部を生体移植で提供し手術のハンディもあり戦力外通告を受ける。再びアマチュア選手としてフランスで活動し実績を重ね 2007年アジアチャンピオン、2008年北京オリンピック出場、2010年全日本チャンピオンになる。2012・2013年はカテゴリの最も高いUCIプロチームに所属。2014年のジャパンカップで現役を引退。 筆者の公式ブログはこちら

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