栗村修「考えること」

Posted on: 2020.04.01

新型コロナウイルスはまだまだ収束の兆しをみせません。

そして、世界的にいろいろなことが止まってしまっている状態です…。

ニュースやSNSなどで良い情報を探しにいっても、見事なほどネガティブなものばかりで気持ちが折れそうになってしまいます。

そんな中、「ツアー・オブ・ジャパン」が開催中止となり、少しは時間的な余裕は生まれるはずでしたが、先週末にいろいろと考えて、いまできること、これからできそうなことなどに着手していたら、むしろ身の回りのタスクが増える状況となってしまいました…汗

現在の状況下で難しいのは「前提」が読めないことです。

皆さんも同様だとは思いますが、例えば自分自身の場合、下記の内容がみえてこないと次の具体的な行動が起こせない状況にあります。

◯東京五輪の開催時期が決定しないとTOJをはじめとした来年の準備が進められない(記事作成後に五輪開催日程が2021年7月23日~8月8日で合意したとの報道あり)

◯世界のサイクルロードレースの再開タイミングがみえてこないと解説業の準備などができない

◯新型コロナウイルスによる自粛解除タイミングがみえてこないとイベントなどに関連する準備ができない

◯上記に関する自分自身の中期事業計画が立てられない

例えば「ここまでは必ず時間が空く」や「ここから再開する」というのがわかっていれば、その期間にやれることを決めて、あとは行動に移すのみとなりますが、いまはこれらの前提条件がみえて来ないので、すべて予想で動いていくしかありません。

下手に新しいことをはじめてしまって状況が悪化する恐れもありますし、逆に、なにもせずに待っているだけでは、時間がただ過ぎていくだけになってしまいます。

いま必要なことはとにかく考えることです。

たしかに外部要因に翻弄されているので考えても仕方がない部分は多々ありますが、それでも考えることによって、今後、どんな影響が生じてなにが変わっていくのかを感じることは可能になります。

安全優先でがんばっていきましょう!

AUTHOR PROFILE

栗村 修 くりむら・おさむ/1971年横浜市出身。15歳から本格的にロードレースをはじめ、高校を中退し単身フランス自転車留学。帰国後シマノレーシングで契約選手となり、1998年ポーランドのプロチーム「ムロズ」と契約。2000年よりミヤタ・スバルレーシングで活躍した後、2002年より同チームで監督としてチームを率いた。2008-09年はシマノレーシングでスポーツディレクター。2010年より宇都宮ブリッツェンにて監督。2014シーズンからは、宇都宮ブリッツェンのテクニカルアドバイザーを務めた。現在は、一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役につき、ツアー・オブ・ジャパン大会副ディレクターとしてレース運営の仕事に就いている。JSPORTSのロードレース解説をはじめ、競技の普及および日本人選手活躍にむけた活動も積極的に行なう。 筆者の公式ブログはこちら

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