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栗村修「オフシーズン」

Posted on: 2015.11.28
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『UCIプロチーム』『プロフェッショナルコンチネンタルチーム』『コンチネンタルチーム』と、来季のチームロースターが続々と発表されています。

私が自転車ロードレースと出会った1980年代前半の11〜12月という時期はオフシーズン真っ盛りであり、たまに伝わってくる欧州プロ選手たちのオフの動向というのは、なんというか非常に穏やかな感じのものが多かったと記憶しています。

当然、まだメンバーどころかスポンサーすら決まっていないチームがゴロゴロありました。

冬の間に体重が10kg近くも増加する選手がいたり、他のスポーツや趣味を満喫する姿などが紹介されると『自転車ロードレースって優雅なスポーツなんだな』という錯覚さえ覚えたものです。

その頃は、冬にシクロクロスや6日間レースなどに精を出すロード選手がいると『真面目な選手』時には『鉄人』とも形容されていたりもしました…

『冬にたっぶり休まないときついシーズンを乗り越えられない』とまことしやかに語られていたのがとても懐かしく感じます。

時が過ぎ、翌シーズンに向けた動き出しが年々早くなっていき、今では11月頭に翌年に向けた最初のキャンプを行うチームが出現しています。

自転車ロードレースチームの契約期間は一般的に 1月1日〜12月31日 となっていますから、契約期間を約2ヶ月も残してライバルチームのキャンプに参加する(移籍する選手)という現象が起こっているのです。

間もなく12月になろうとしていますが、シーズン最初のレースで活躍を狙う選手は既にかなりの距離を走り込んでおり、トップフォームまでいかないにしても相応のコンディションを手に入れていることでしょう。

『古き良き時代』という言葉がありますが、日々モガいていると、なんとなく懐かしさとともに、無いものねだりな感情が生まれてしまうのも人間らしさなのかもしれません…

AUTHOR PROFILE

栗村 修 くりむら・おさむ/1971年横浜市出身。15歳から本格的にロードレースをはじめ、高校を中退し単身フランス自転車留学。帰国後シマノレーシングで契約選手となり、1998年ポーランドのプロチーム「ムロズ」と契約。2000年よりミヤタ・スバルレーシングで活躍した後、2002年より同チームで監督としてチームを率いた。2008-09年はシマノレーシングでスポーツディレクター。2010年より宇都宮ブリッツェンにて監督。2014シーズンからは、宇都宮ブリッツェンのテクニカルアドバイザーを務めた。現在は、一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役につき、ツアー・オブ・ジャパン大会副ディレクターとしてレース運営の仕事に就いている。JSPORTSのロードレース解説をはじめ、競技の普及および日本人選手活躍にむけた活動も積極的に行なう。 筆者の公式ブログはこちら

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