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栗村修「ゲーム・チェンジャー」

Posted on: 2019.03.03
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大きな変革を手に入れたスポーツの陰には、必ず「ゲーム・チェンジャー」と呼ばれる重要な存在がいます。

ちなみに「ゲーム・チェンジャー」をググってみると、「物事の流れや優劣を根底から覆すような、新しい可能性や思想を持つ個人や製品、企業などのこと」といった説明がなされています。

「物事の流れや優劣を根底から覆す」わけですから、個人の場合であれば、当然、多くのハレーションを引き起こす存在となってしまう可能性もあるでしょう。

自分自身に当てはめて考えてみると、私はどちらかといえば「調整型」の人間であり、もちろん一般的な基準からみれば「ゲーム・チェンジャー」寄りの人間なのかもしれませんが、それでも強烈なハレーションを覚悟で物事を進めていく強さはそれほどありません。

スポーツ界に於ける「ゲーム・チェンジャー」の代表格といえば、やはり「川淵三郎氏」の名前が一番に挙がります。

サッカー「Jリーグ」だけでなく、近年はバスケットボールの「Bリーグ」のスタートアップにも大きく貢献されていました。

その川淵氏が昔から主張されていることに一つに、「スポーツ関連団体でダメな部分は、その競技のOB主体で運営がされているところ。日本代表選手が運営面でも優れているとは限らない。」という考え方があります。

私自身も元選手なので、この内容については耳が痛いというか、身に覚えがある出来事はこれまでも多々ありました。

最近も自分の「青さ」を痛感するような出来事があり、やはりもっともっと勉強しないといけない、と痛感しているところです。

それにしても、「人材」という要素ほど、重要かつ難しい問題はありません。

「人材」の難しいところは、個々の資質だけでなく、人の組み合わせにより、発揮されるパフォーマンスが大きく変化してしまう点です。

学歴や職歴などから人を選んでも、その人がすぐに団体内で機能するかを見抜ける管理者はなかなかいないでしょう。

ですから、まずは「人が集まる集団」というものをマネージメントできる人材の設定からはじめ、そして、その後、各専門家を配置し、期待するような成果を挙げていく必要があります。

「ゲーム・チェンジャー」とは、「専門知識」や「個々のスキル」よりも、方向性を示し、人をまとめ、そして、力強く忍耐強く全体を導いていける人のことを表しているのだと思います。

AUTHOR PROFILE

栗村 修 くりむら・おさむ/1971年横浜市出身。15歳から本格的にロードレースをはじめ、高校を中退し単身フランス自転車留学。帰国後シマノレーシングで契約選手となり、1998年ポーランドのプロチーム「ムロズ」と契約。2000年よりミヤタ・スバルレーシングで活躍した後、2002年より同チームで監督としてチームを率いた。2008-09年はシマノレーシングでスポーツディレクター。2010年より宇都宮ブリッツェンにて監督。2014シーズンからは、宇都宮ブリッツェンのテクニカルアドバイザーを務めた。現在は、一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役につき、ツアー・オブ・ジャパン大会副ディレクターとしてレース運営の仕事に就いている。JSPORTSのロードレース解説をはじめ、競技の普及および日本人選手活躍にむけた活動も積極的に行なう。 筆者の公式ブログはこちら

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