オーストラリア・アデレードで開幕したトラック競技のワールドシリーズ「ネーションズカップ」は、2月3日、男子ケイリンで中野慎詞が銀メダル、太田海也が銅メダルを獲得。女子スプリントでは、佐藤水菜が2位に入りこの種目では初のメダル獲得を果たした。

■アワンに苦杯も日本人2人が表彰台

日本から小原佑太、山﨑賢人、太田海也、中野慎詞の4選手が出場したケイリン。厳しい勝ち上がりを制し決勝に勝ち上がったのは太田と中野。

決勝メンバーにはオーストラリアのエース、マシュー・リチャードソン、昨年のアジア選手権で強さを見せつけたアジズル・ハスニ・アワン（マレーシア）等、強豪選手が揃った。

レースは、残り2周で中野と太田は後方4-5番手に位置する厳しい展開となったが、中野のペースアップとともに太田も続き、最終バックストレートで前方の選手を捉えるものの、逃げるアワンには、わずかに届かず中野が2位太田が3位となり、表彰台に日本から2選手が並んだ。

＜男子ケイリン決勝 リザルト＞

1位	AWANG Mohd Azizulhasni（マレーシア）	―
2位	中野慎詞（日本）	+0.006
3位	太田海也（日本）	+0.071

予選200mTTを10秒614で8位通過した佐藤は、準々決勝で現世界王者エマ・フィヌカンをストレートで破ると、その勢いのまま決勝進出を決める。

決勝の対戦相手は、エマ・ヒンツェ（ドイツ）。佐藤は、2020年の世界王者を相手に3本目までもつれ込む接戦に持ち込んだものの、わずかに及ばず銀メダル獲得を果たした。