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栗村修「ひととしてフルームを尊敬する」

Posted on: 2018.07.04
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アクセス数を意識したような若干釣り気味なタイトルとなってしまいました…汗

これは「フルームにツール・ド・フランスに勝って欲しい」という意味ではなくて、「フルームの精神力、ハンパないって!」と心から感じたことを表現するためのタイトルとご理解いただければ幸いです。

世界中を震撼させた「ツール・ド・フランスのフルーム出場拒否騒動」ですが、結果的には早々に「フルーム白」の判定が下され、クリーンな状態で今年の「ツール・ド・フランス」開幕を迎えられることになり、個人的にはかなりホッとしているところです(表面的な報道のみに反応してフルームを現地で攻撃するひとたちがいるかもしれないのでそこはとても心配ですが…)。

詳しい経緯につきましては、宮本あさかさんが書かれた記事がとてもわかりやすいので、ご一読いただければ幸いです。

それにしても、フルームのメンタルマネージメントというのは、いったいどの様に管理されているのでしょうか。

どの世界でもそうですが、勝ち続ける・シェアを拡大する・露出が増える、などなど、ポジティブな要素を獲得すればするほど、ほぼ自動的に、それに比例する形でネガティブな要素も拡大していきます。

これは人間が持つ正常な本能の一つであり、人間社会のバランス調整機能といってもいいかもしれません。

ですから、一般的に成功者であり続けるためには、どこかで謙虚さを身につけ、そしてネガティブな要素との付き合い方(むしろ必要なものであるということ)を理解することが大切になってくるわけです。

また、プロスポーツというビジネス(エンターテイメント)でみた場合、好き・嫌い・感動した・頭にキタ・嬉しい・悲しいなどの、人間が持つ多種多様な感情がそのスポーツを取り巻いていることも、本当の意味でバリューを向上させるためには必要不可欠な要素であるともいえます。

この辺り(ポジティブとネガティブはセットであること)はサッカーのワールドカップを観ているとよくわかります。

ほぼプログラム化されている「人間心理」というものを学んだ方などからすれば当たり前な内容なのかもしれませんが、それでも、実際に自分がフルームの立場になったならば、もう間違いなく、悲しい・腹が立つ・怖い・やってらんない・もうやる気なくなったなどの、後ろ向きな感情のオンパレードに陥り、「ツール・ド・フランス」のスタート地点に立つことすらままならなくなるのは間違いないでしょう。

ですから、フルームが好き嫌いとかの問題ではなく、「このひとの精神力本当にすげーな!」という、リスペクトの感情が沸き起こらずにはいられない今日この頃な感じなのです。

ツール開幕まであと3日です!!!

AUTHOR PROFILE

栗村 修 くりむら・おさむ/1971年横浜市出身。15歳から本格的にロードレースをはじめ、高校を中退し単身フランス自転車留学。帰国後シマノレーシングで契約選手となり、1998年ポーランドのプロチーム「ムロズ」と契約。2000年よりミヤタ・スバルレーシングで活躍した後、2002年より同チームで監督としてチームを率いた。2008-09年はシマノレーシングでスポーツディレクター。2010年より宇都宮ブリッツェンにて監督。2014シーズンからは、宇都宮ブリッツェンのテクニカルアドバイザーを務めた。現在は、一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役につき、ツアー・オブ・ジャパン大会副ディレクターとしてレース運営の仕事に就いている。JSPORTSのロードレース解説をはじめ、競技の普及および日本人選手活躍にむけた活動も積極的に行なう。 筆者の公式ブログはこちら

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