栗村修「新城幸也選手の活躍!」

Posted on: 2018.03.17

3月11~15日までの5日間に亘り、台湾北部にて開催されたUCIアジアツアーの「ツール・ド・台湾」が先ほど終了し、日本ナショナルチームの一員として出場していた新城幸也選手が、見事、個人総合優勝を飾りました!


photo(c):JCF

ここ数ヶ月、目を見張る活躍が続いていた日本ナショナルチームですが、再び大きなタイトルを獲得し、今後に繋がるUCIポイントゲットにも成功しています。

今回、日本ナショナルチームとして「ツール・ド・台湾」に出場していたのは以下のメンバーとなります。

151 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)
152 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)
153 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)
154 佐野淳哉(マトリックス パワータグ)
155 鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)
156 新城幸也(バーレーン・メリダ)
監督 浅田顕

若手とベテランのバランスのとれた構成であり、第1ステージでは若手の岡本選手がステージ優勝を挙げ、後半はその勢いを持って若手選手たちが全力で新城選手をサポートし、浅田監督の采配も相まって最高の形で表彰台の頂点を獲得しました。

また、新城選手のステージレースに於ける個人総合優勝は、2012年の「ツール・デュ・リムザン(フランス/2.HC)」以来、5年半ぶりとなります。

新城選手にとっては、本場欧州でのレースプログラムを犠牲にして「UCIアジアツアー」へ出場することは、ある側面に於いてはリスクでもあるはずなのですが、それでも「日本のために」という想いを胸に、今回のように若手選手と共に真剣に戦ってくれたことは、日本にとって非常に大きな財産となるはずです。

新城選手に感謝すると共に、日本人選手たちの今後の活躍に注目していきたいと思います。

AUTHOR PROFILE

栗村 修 くりむら・おさむ/1971年横浜市出身。15歳から本格的にロードレースをはじめ、高校を中退し単身フランス自転車留学。帰国後シマノレーシングで契約選手となり、1998年ポーランドのプロチーム「ムロズ」と契約。2000年よりミヤタ・スバルレーシングで活躍した後、2002年より同チームで監督としてチームを率いた。2008-09年はシマノレーシングでスポーツディレクター。2010年より宇都宮ブリッツェンにて監督。2014シーズンからは、宇都宮ブリッツェンのテクニカルアドバイザーを務めた。現在は、一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役につき、ツアー・オブ・ジャパン大会副ディレクターとしてレース運営の仕事に就いている。JSPORTSのロードレース解説をはじめ、競技の普及および日本人選手活躍にむけた活動も積極的に行なう。 筆者の公式ブログはこちら

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