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栗村修「グランパルテンツァ」

Posted on: 2015.11.06
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ここ数日、海外メディアで『ジロ・デ・イタリア』の日本開催のニュースが流れています。

近年、グランツールが開催国以外をスタート地点に選ぶことはそれほど珍しくはありませんが、それでも、大陸を跨いでの大移動は想像を超える負担が生まれるのは必至といえるでしょう。

『グランツールを日本国内でスタートさせる』という夢は、あくまで夢として以前から語られてきました。

JSPORTS主催のイベントで、『ツール・ド・フランス』のジェネラルディレクターである クリスチャン・プリュドム氏に日本でのグランデパール開催の可能性について質問をしたことがありますが、その時はリップサービス込みでもほぼ『ノー』の返事をいただいてしまいました…

移動距離、時差、その他もろもろを考えると、現実的ではない、ということを語られていたように記憶しています。

しかし、『ツール・ド・フランス』に先行する形で、『ジロ・デ・イタリア』は他の大陸でのグランパルテンツァを少なくとも冗談ではないレベルに考えているようです。

『ジロ・デ・イタリア』の他大陸でのグランパルテンツァについては、日本のほかに、アメリカのワシントンDCも候補(ウワサ)に挙がっています。

ジロの大会ディレクターであるヴェーニ氏は時期尚早とコメントし火消しにまわっているようにみえますが、しかし、アメリカ及び日本国内で具体的な招致の動きがあるのは事実でしょうし、これだけ大規模な話しであれば既に数年前から最初の動きが起きていたのは間違いありません。

報道では、日本でのジロ開催(恐らく最初の数ステージを実施?)を実現するために必要な資金は3,500万ユーロ(約46億円)と伝えられており、そのうち出場チームに多大な負担を受け入れてもらうために支払う手数料が各チーム50万ユーロ(約6,500万円)は必要ともいわれています。

一見、膨大な金額の様にも思えますが、既に大手の広告代理店やいくつかの自治体間では数年前からジロ招致の話が議論されているともいわれており、例えばかつて日本で『世界陸上』が開催された時の開催費用が約93億円、『世界ノルディック』でも約52億円がかかっていたことを考えると、決して不可能な額ではありません。

2017年に実現するのは少々無理があるかもしれませんが、それでも今回の報道が意図的なリークであった可能性も十分考えられるので、今後、世論の高まりなどが起きれば常識を超え『夢』が実現するかもしれません。

AUTHOR PROFILE

栗村 修 くりむら・おさむ/1971年横浜市出身。15歳から本格的にロードレースをはじめ、高校を中退し単身フランス自転車留学。帰国後シマノレーシングで契約選手となり、1998年ポーランドのプロチーム「ムロズ」と契約。2000年よりミヤタ・スバルレーシングで活躍した後、2002年より同チームで監督としてチームを率いた。2008-09年はシマノレーシングでスポーツディレクター。2010年より宇都宮ブリッツェンにて監督。2014シーズンからは、宇都宮ブリッツェンのテクニカルアドバイザーを務めた。現在は、一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役につき、ツアー・オブ・ジャパン大会副ディレクターとしてレース運営の仕事に就いている。JSPORTSのロードレース解説をはじめ、競技の普及および日本人選手活躍にむけた活動も積極的に行なう。 筆者の公式ブログはこちら

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