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栗村修「独裁政権?」

Posted on: 2015.03.26
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ティンコフ・サクソのスポーツディレクター、ビャルネ・リース氏が、今シーズンの成績不振を理由に、チームのレース活動から一時的に除外されているというニュースを一部メディアが報じています。

リース氏といえば元々のチームオーナーであり、多くの選手たちから慕われてきたわけで、もし報道が事実ならば、この決断を実行したのはオーナーのティンコフ氏以外考えられません。

ティンコフ氏は、ほかにもスポーツディレクターとしてチームに長らく仕えてきたモデュイ氏らをクビにするなど、オーナーとしてチーム改革を大胆に実行してきました。

真実は本人たちにしかわからないとはいえ、もし、これらの出来事が事実に近いのならば、ティンコフ・サクソの今シーズンの活躍が非常に心配になってきます。

もちろん、プロスポーツの世界なので、厳しい面はある程度覚悟しなければなりませんが、それでも人間の精神構造を考えると、グループ内がかなり不安定になることは容易に想像ができます。

リース氏は黒いウワサが常に付きまとっているものの、少なくとも現場からの信頼は厚い気がします。一方、ティンコフ氏は莫大な資産を持つチームオーナーであり、彼へのリスペクトの多くは彼が持つ資産から派生している気がします。

リース氏がこれまでのスキャンダルを理由に現場から退いたならば、それは広い意味で自転車界にとって良いことではありますが、単純に成績不振のみでチームから外されかけているのならば理不尽さを感じます。

すべては各種報道をもとにした私の憶測ですので真実は一切わかりませんが、絶対権力型の露出度の高いリーダーが君臨した国や各種グループが、一定の時間を経て崩壊するというパターンは歴史上数多く繰り返されてきました。

コンタドールやサガンといった、ロードレース界のスーパースターが多く所属しているチームなだけに、個人的にはとても心配なニュースであります。

AUTHOR PROFILE

栗村 修 くりむら・おさむ/1971年横浜市出身。15歳から本格的にロードレースをはじめ、高校を中退し単身フランス自転車留学。帰国後シマノレーシングで契約選手となり、1998年ポーランドのプロチーム「ムロズ」と契約。2000年よりミヤタ・スバルレーシングで活躍した後、2002年より同チームで監督としてチームを率いた。2008-09年はシマノレーシングでスポーツディレクター。2010年より宇都宮ブリッツェンにて監督。2014シーズンからは、宇都宮ブリッツェンのテクニカルアドバイザーを務めた。現在は、一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役につき、ツアー・オブ・ジャパン大会副ディレクターとしてレース運営の仕事に就いている。JSPORTSのロードレース解説をはじめ、競技の普及および日本人選手活躍にむけた活動も積極的に行なう。 筆者の公式ブログはこちら

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