栗村修「日本勢の活躍」

Posted on: 2014.04.09

4月1日から6日までの6日間にわたって開催された 『ツアー・オブ・タイランド(UCI2.2)』 で、愛三工業レーシングの中島康晴選手が個人総合優勝を飾りました!

『ツール・ド・ランカウイ』 では不運に見舞われた愛三工業勢でしたが、今回のレースでは見事な走りで多くのUCIポイントを日本にもたらしてくれています。

また、スペインバスク地方で開催されている世界最高峰のワールドツアーレース 『ブエルタ・アル・パイスバスコ』 では、フランスのプロチーム ユーロップカー に所属する新城幸也選手が、第1ステージ12位、第2ステージ8位という脅威の走りを魅せています!

ちなみに第1ステージは多くの総合勢が本気の走りで競り合った難関コースであり、以下のトップ20のリザルトを見ると新城選手の凄さがわかります。このリザルトを見た時には 『なんじゃこりゃ~』 とつぶやいてしまいました…

1 Alberto Contador Velasco (Spa) Team Tinkoff-Saxo 4:05:07
2 Alejandro Valverde Belmonte (Spa) Movistar Team 0:00:14
3 Michal Kwiatkowski (Pol) Omega Pharma-Quick Step 0:00:34
4 Yury Trofimov (Rus) Katusha 0:00:36
5 Damiano Cunego (Ita) Lampre-Merida
6 Jean-Christophe Peraud (Fra) AG2R La Mondiale
7 Mikel Nieve Ituralde (Spa) Team Sky
8 Cadel Evans (Aus) BMC Racing Team
9 Roman Kreuziger (Cze) Team Tinkoff-Saxo 0:00:54
10 Mikel Landa Meana (Spa) Astana Pro Team
11 Thibaut Pinot (Fra) FDJ.fr 0:00:56
12 Yukiya Arashiro (Jpn) Team Europcar
13 Tom Jelte Slagter (Ned) Belkin Pro Cycling Team
14 Wouter Poels (Ned) Omega Pharma-Quick Step 0:00:58
15 Samuel Sanchez Gonzalez (Spa) BMC Racing Team
16 Robert Gesink (Ned) Belkin Pro Cycling Team
17 Jurgen Van Den Broeck (Bel) Lotto Belisol
18 Tejay van Garderen (USA) BMC Racing Team
19 Simon Yates (GBr) Orica Greenedge
20 John Gadret (Fra) AG2R La Mondiale

新城選手の進化は続いています!

現状では国内での活動が中心の宇都宮ブリッツェン勢はまだ本格的なロードレースを走れるところまで来ていませんが、自分たちが置かれた環境の中でしっかりと集中して一つずつ努力を積み上げていかなければなりません。

今シーズン最初のUCIレースは5月に開催される 『ツアー・オブ・ジャパン』 ですので、ここで良い走りができるように清水監督を筆頭にみな努力を続けています。

AUTHOR PROFILE

栗村 修 くりむら・おさむ/1971年横浜市出身。15歳から本格的にロードレースをはじめ、高校を中退し単身フランス自転車留学。帰国後シマノレーシングで契約選手となり、1998年ポーランドのプロチーム「ムロズ」と契約。2000年よりミヤタ・スバルレーシングで活躍した後、2002年より同チームで監督としてチームを率いた。2008-09年はシマノレーシングでスポーツディレクター。2010年より宇都宮ブリッツェンにて監督。2014シーズンからは、宇都宮ブリッツェンのテクニカルアドバイザーを務めた。現在は、一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役につき、ツアー・オブ・ジャパン大会副ディレクターとしてレース運営の仕事に就いている。JSPORTSのロードレース解説をはじめ、競技の普及および日本人選手活躍にむけた活動も積極的に行なう。 筆者の公式ブログはこちら

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