福島晋一「ツールド玉川」

Posted on: 2015.11.25

日本に無事帰国しました。フランスではテロの脅威が渦巻き、人々は恐れながらも戦う姿勢を見せています。もちろん、テロほど卑怯なものはありません。しかし、撲滅できるものでもありません。恨みの連鎖の先に平和は訪れません。

自分の考えでは、もともと植民地政策でヨーロッパの列強が多くの国を植民地化してきたこと。そして、アメリカが中東に欧米の合理主義を持ち込んで介入した「つけ」がまわってきていると言わざるを得ません。

自分の恐れることはこのテロが宗教間の争いに発展することです。僕はどちらの側にも立たずにできるだけニュートラルな姿勢を保っていきたいと考えています。

やはり、大切なことはお互いに対するリスペクトです。

さて、帰国して2日後にJOCやJCFへ研修の報告に上京して、翌日愛媛に飛びました。ツールド玉川に参加するためです。

日本のイベント参加は2年ぶりです。幸也、小森亮平とも久しぶりの再会

イベント自体は地元の方々のホスピタリティーを感じられる非常に楽しい内容で招待選手という立場では、サービスをする立場なのですが、純粋に地元の方々の暖かさに触れて自転車を楽しめた2日間でした。

コースは田舎の道を占領して走れる区間も多く、しかも獲得標高は1600m、景色のいい中食べる獅子汁は最高!まるでタイ合宿をほうふつとさせる、和やかなイベントでした。

AUTHOR PROFILE

福島 晋一 ふくしま しんいち/岡山県出身 1971年生まれ。20歳からロードレースを初め、22歳でオランダに単身自転車武者修行。卒業後、ブリヂストンアンカーに所属し2003年全日本チャンピオンを獲得。2004年ツアー・オブ・ジャパン個人総合優勝、2010年ツールドおきなわ個人総合優勝。2003年から始めたチーム「ボンシャンス」代表に就任。2013年シーズンを最後に引退。JOCのスポーツ指導者育成制度でフランスのコンチネンタルチーム「ラ・ポム・マルセイユ」の監督として2年間の研修を経て、現在はアジアのロードレース普及を目指しアジアサイクリングアカデミーを主宰している。 アジアサイクリングアカデミー筆者の公式ブログはこちら

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