福島晋一「寛大な国」
フランスにレベイユと言う新聞がある。自分のフランスの故郷、オマールの新聞で自分が初めて来た時にフランクと表紙を飾り、幸也が初めて来た時も康司と3人で表紙を飾った。
そして、先日、ノルマンディーを訪ねた際にもらった新聞は「唯一ツールを走っている日本人はオマール出身である」と言うものだった。
この表紙だけでも一つの話になりそうだ。
残念ながら、最初の写真はすぐには見つからなかったので載せられないが、すでに自分も皆、オマールから離れていても地元の人はちゃんと覚えてくれていた事が、幸也の事を応援してくれている事が、いかにもフランスらしくて嬉しかった。
日本だったら「ああ、そんな外人がいたね」で終わりそうなところであるが。それが、この国のなかなか寛大で公平なところである。
逆に地元のレースでもフランス人が勝ったら盛り上がらないと言うくらいだったから…
幸也も見てないんじゃないかな。