福島晋一「simplify(シンプルにする)」

Posted on: 2020.06.05

まるで霧の中を進むような人生を今まで歩いてきて、さらにこれからもそのような人生を歩んでいくのであるが、考えてみればの類の歴史は常にそういった中を進んできたわけであり、地球の裏側で起こったことが瞬時に分けるだけ、それでも、情報は明晰であるといえる。

ロードレースのカレンダーを見てみてもチーム関係者、オーガナイザー、UCI すべての人が立場でものを言っている。

そして、自転車界全体。

そして、自転車界よりもさらに深刻な 他のスポーツ。

そして、それを取り巻く経済。

まるで、銀河系の様に多くのものが集合して出来ている世界が、セーブモードでゆっくりと進んでいる。

しかし、所詮、銀河系と比べれば ちっぽけなもので、正直言って、人間以外の生物にとっては他人事である。

われわれは、はたして、どこに進んでいるのか?

そんなことを考えながら

しかし、森の中でサイクリング出来るのは気持ちいいし、単純にそれを楽しむことは誰にでも出来ることで、どこに向かっているかなんて、考えないで走った方が純粋に気持ちよかったりする。

立場はいろいろあるけれど

単純にものを楽しむことを伝えることが、自転車にかかわるものの務めではないかと感じる今日この頃です。

AUTHOR PROFILE

福島 晋一 ふくしま しんいち/岡山県出身 1971年生まれ。20歳からロードレースを初め、22歳でオランダに単身自転車武者修行。卒業後、ブリヂストンアンカーに所属し2003年全日本チャンピオンを獲得。2004年ツアー・オブ・ジャパン個人総合優勝、2010年ツールドおきなわ個人総合優勝。2003年から始めたチーム「ボンシャンス」代表に就任。2013年シーズンを最後に引退。JOCのスポーツ指導者育成制度でフランスのコンチネンタルチーム「ラ・ポム・マルセイユ」の監督として2年間の研修を経て、現在はアジアのロードレース普及を目指しアジアサイクリングアカデミーを主宰している。 アジアサイクリングアカデミー筆者の公式ブログはこちら

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