福島晋一「本当の賢さとは」
新型コロナの影響は非常に大きく、先が読めない世の中になってきている。
ヨーロッパでは長時間の外出は禁止になり、警察が取り締まっている。
ウィルスは人に感染し続けることで生き残るのであり、そうでなければ、その生体が死ぬか、治癒することでウィルスも死ぬ。
だから、1か月間、世界中の人が家にこもって、ウィルスをもらわなければ(もちろん、医師などそういうことが許されない人も多いが)ウィルスは死に絶え、この問題は急速に収束するわけである。
しかし、人類にとって経済活動は重要であり、止めることができない。
実際、止めることはできるが、止めることが出来ないのである。
1億円くださいといっても、誰もくれないが、株で1億円の損失が出るのは仕方がないことである。
株で負けたと思って、下さいといういってもくれないし、お金を使うにはそれなりの理由が必要だが、有無を言わさずに奪われるのは仕方がない。
それが欲の代償であれば納得するのである。
しかし、今回の代償は大きく、日本はいまだに中途半端な欲を出しているのが、国のトップの演説をきいても見え見えなのだ。
コロナにかかって、自分が死ぬとき、もしくは家族や大切な人が亡くなるときに、仕方がないと、納得できるのだろうか?
動物でも命の危険があれば逃げる。あの、感情を外に出さない魚ですら…
最近、感動したスピーチがある。
我々の意見は完全に一致しました。
節度が大切だ。
命>お金
人間は本当に賢い生き物なのだろうか?
それがいま問われている気がする。