宮澤崇史「野辺山シクロクロス2013」

Posted on: 2013.11.20

野辺山シクロクロスに参戦した。

シクロクロスはインターバルのかかり方と、必要出力がコースによって変わるものの、ロードレースのトレーニングには最適だ。
加えて野辺山の皆が楽しめるイベント作りは、日本のレースシーンに大きな影響を与えている。

宿に着くなり、自転車のポジショニングをはじめた。
今回はSRAMのディスクブレーキを使ったCruX、久々に興奮した。
新車なだけに朝から試走が楽しみでレースコースへ。ピカピカの自転車は1周もしないうちに泥だらけ。
今回のコースは重い泥区間があり、寒さで固まった土が容赦なく襲う。そんな中でも高さのあるディープリムと、カーボンバイクのしなやかさで走りやすさが凄まじい。

クロスを走ってて初めてバイクの良さでここまで変わるか!と思った。
試走を終わり、セミナーの準備にかかる。いつの間にかピカピカになった自転車でセミナーに。基本的なコーナーの曲がり方からシケイン、担ぎ区間での体力を使わない方法など、10分後のレースにも間に合うスキルアップセミナーとなった。

レースは1日目は13位となかなか良い感触でゴールできた。
2日目は集中していくも、パンクに見舞われリズムを崩すと、集中力が切れてしまい、ミスが連発してしまった。
残念だが途中で80%オーバーになってしまった。

でも多くの応援を間近で聞いけて、常にリラックスムードでレースに挑めるこの環境は大好きだ。オーガナイザーの小さな沢山の気配りが随所に見えるいい大会だな。って、いつも思う。

そして今回、走ればすぐに泥泥になってしまうバイクを、常に綺麗にして送り出してくれたメカニックを始め、スペシャライズドスタッフの皆さんがバックアップしてくれたおかげで、レースに集中して走ることが出来ました。
また来年も絶対出たい大会の1つです!
また野辺山で会いましょう!

AUTHOR PROFILE

宮澤 崇史 みやざわ たかし/1978年生まれ。イタリア在住自転車プロロードレーサー。高校生でシクロクロス世界選手権に出場、卒業後イタリアのチームに所属。しかし2001年、母に肝臓の一部を生体移植で提供し手術のハンディもあり戦力外通告を受ける。再びアマチュア選手としてフランスで活動し実績を重ね 2007年アジアチャンピオン、2008年北京オリンピック出場、2010年全日本チャンピオンになる。2012・2013年はカテゴリの最も高いUCIプロチームに所属。2014年のジャパンカップで現役を引退。 筆者の公式ブログはこちら

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