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竹谷賢二「オンロードもダートも、走りの基本は同じ!」

Posted on: 2014.09.27
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今回の王滝、ダートマラソン42kとMTB100kのキング・オブ・王滝を終わって思ったことは、グラベルと呼ばれる砂利の林道、ダートであれば、ほぼ舗装路と、ランもバイクも変わらないことです。

舗装路が荒れて、凸凹してきて、滑りやすくなっている程度の違いだと言えます。ランもバイクも基本がしっかり出来ていれば、ブレずに真っ直ぐ体を、バイクを進めていけます。

力んだり、左右、内外、上下に無駄な挙動があれば、その分、ダートではスリップなどに繋がりますし、コーナーリングとブレーキングもバイクの適切な荷重位置に体を置き、繊細にコントロールしているのであれば、ダートもオンロードも同じように走り抜けられます。

より基本に忠実に、より無駄なく、より繊細に、それを一定の路面状況ではなく、めまぐるしく変わる条件下で常にベストなコントロールを求められるのがダートです。ゆえにUSなどでは、その感覚を楽しむグラベルライドが流行っている所為でもあるでしょう。

その中で、オンロードとダートの中間的な感じでもある簡易舗装でのライディング、とても素晴らしい連続写真を頂いたので、その解説でなにか参考となれば幸いです。

写真はこちら、信州ふぉとふぉと館さまからです、いつもありがとうございます~!!
http://www.jooj.tv/photo2014/index.php

激しいダートの下りからコーナーを抜けて簡易舗装に突入です。

目線は遠くにおいて、カーブから始まる激坂の勾配の状況を見極めています。同時に体の重心を内側にいれて、バイクが傾くきっかけを与えています。

傾いたバイクと体を合わせて、バイクが曲がり始めています。ここでは上り勾配に入っていきますので、ペダリングしながらの低速コーナーとなっています。

姿勢は腹部で支えてリラックス、肩甲骨がフリーになるようにしています。腕の重さと、ハンドルが切り込まないように、内側のグリップに僅かに押す力をかけています。

上り勾配が立ち上がってきていますので、体の前傾を斜面に合わせて調整しながら、傾けていきます。バイクは立ち上がりハンドルはまっすぐになりつつあります。

オンロードと同じくらいの前傾姿勢でリラックスして、無駄な力みをしないように心がけます。リア変速も、バイクの速度と、脚に掛かるトルクと動きの速さから、瞬時にシフトダウンしています。

自分の脚で掛けるトルクはなるべく強くしないように、一定のリズム、動きの速さを保ちます。なにせここまで70km以上走ってきていますし、ランで腹筋と股関節まわりが崩壊していますので、自分の筋力で、脚が内外にブレブレになってしまうほどなので、大きすぎず、小さすぎない力を、正確にペダルに伝えていきます。

今回のテーマであった、やわらかなライディングが体現されている感じ。疲れて強張り、弾力もないので力をだすこともままならない中で、胸椎の突っ張りも向いたフォームとなっていて、股関節と膝に掛かる力を必要な瞬間以外は抜くようにして、ペダリングしています。

左脚は力をペダルに掛け、体の重さもなるべくペダルに掛るようにしてる反面、肩、肘、腕、掌、そして、右脚の足首、ふくらはぎ、ヒザ、ふともも、さらには腰回りと背部も過度の緊張をしていません。

今回の王滝100kmの終盤、ダートランもこなして疲労困憊の中で、良いフォーム、良いペダリング、良いライディングが出来たことは大きな収穫でした。

この写真でもわかるように、SHIVに乗っているかのような低い姿勢を、アップライトなMTBポジションでも自分自身の体の力みを抜きつつ、必要な支えは疲労状態でもしっかりと機能していることから、アイアンマンに向けても、バイクのパフォーマンスの高いことを予想させてくれます。

それでも激坂突入した、急激な勾配変化で補正が遅れて、僅かに体が後ろの残っています。

より前傾を増して踏み込み側のペダルにしっかりと乗るようにして、胸の位置を合わせていきます。

ペダルはヒザで押すように、ヒザは胸で押すように、高い位置の脚にしっかりと脚全体を股関節から振り上げます。
上体は高い位置のペダルに寄りかかるようなイメージで、肩、腕で突っ張ってそれを阻害しないようにします。

なおも立ちがる激坂斜面では前傾をMAXにしても、後ろに引っ張られるかのようになりサドルに力が逃げますので、腰の位置から体全体を補正してペダルに力が掛かる位置を探ります。後輪の潰れ具合にも注目ですね。

それでも足りない場合は、サドルから腰を上げてダンシングに移行していきます。高い方のペダルに立ち上がり、低い方のペダルには体を預けないようにします。後輪は前の写真のほうが潰れている、リアに力がかかっていたことが分かります。

懸垂のように、腕でハンドルに体を惹きつけるようになる場合は、体の位置が後ろ過ぎます。逆に腕立て伏せのように、強く押し返すようになっている場合は、体の位置が前過ぎます。

きっちりとペダル、それも高い方のペダルにしっかりと体を乗せること、そうすれば腕肩の負担なく、そして下死点で踏み切って、ふとももとふくらはぎに力の反りでギュッとした強い萎縮という強い負担もなくバイクはスイスイ進んでいきます。

高い方のペダルで一瞬踏ん張るようにしたら、その瞬間にペダルは下に向かっていきますが、体はその一瞬にかけた力の反動をつかって、3時をすぎたら逆の上がってくるペダルを迎え入れるように、胴体とふともとを近づけるよう股関節をしっかりと屈曲させつつ、右から左へ、すぐさま切り替え、載せ替えます。

腕は、脚の踏み込みと体の載せ替えによりバイクに対して掛る斜めの力で、ハンドルが切れてしまう分を適度に抑制して、まっすぐにバイクが走るようにコントロールするだけです。

これらのライディングの写真は、普段のスクール&レッスンでとても大事なポイントとして教えていることが、自分で実践できていていましたので一安心でもあります。

言うは易し、行うは難し、ですからね!

オフロードで絶え間ない細かな微調整を繰り返したことで、体の隅々まで各部の働きをフルに動員した感じで、そのツケが疲労として残っていましたが、ようやく疲労も抜けてきました。

これからコナに向けて、今回のやわらかなライディング、常に疲れている状態でより良く乗っているイメージを持って、練習中も楽に、速くを高い精度で反復練習していきます~

AUTHOR PROFILE

竹谷 賢二 たけや けんじ/1969年生まれ 東京都出身。フルタイムワーカーとして働きながらMTBレースに参戦を続け、2000年に初めてMTB全日本選手権優勝を果たし、通算4度の全日本チャンピオンに輝く。2004年、MTBクロスカントリー日本代表としてアテネオリンピックに出場。 2009年の全日本選手権を最後にMTBプロライダーを引退。現役引退後はスペシャライズド契約アドバイザー、ポラール契約アドバイザーとして活動を開始。アスリートとしての経験を活かして各種レースやイベント、スクールに積極的に参加し、スポーツバイクの普及と発展に携わる。2012年からは、本格的にトライアスロンに参戦している。 筆者の公式ブログはこちら

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