福島晋一「年の瀬に」

Posted on: 2015.12.30

自転車が全てじゃないことが解った。昔、引退したオランダの選手に引退後何が変わったかを聞いた時の答えだ。そして、それを聞いた後も自分は自転車が全ての生活を20年間続けて、現在に至る。

若い選手にこういうことを言うべきではないかもしれない。しかし、この言葉で人生が変わるようであったらやはり変わるべき人生であったのであろうと思う。

自転車は奥が深い。

NIPPO VINI FANTINI イタリアの合宿に参加して思ったが
学ぶことばかりだ。

イタリア語も奥が深い。(ついでにローマ史も…)

そして、今の自分は、選手を引退した時点で自転車が全ての生活は終わっている。監督業(仕事)と自転車に乗ること(心と体のメンテ)は真逆である。

他の人と同様に自分にとって、自転車とは乗るものである。監督はレースが多ければ多いほど、自転車には乗れなくなるものである。

AUTHOR PROFILE

福島 晋一 ふくしま しんいち/岡山県出身 1971年生まれ。20歳からロードレースを初め、22歳でオランダに単身自転車武者修行。卒業後、ブリヂストンアンカーに所属し2003年全日本チャンピオンを獲得。2004年ツアー・オブ・ジャパン個人総合優勝、2010年ツールドおきなわ個人総合優勝。2003年から始めたチーム「ボンシャンス」代表に就任。2013年シーズンを最後に引退。JOCのスポーツ指導者育成制度でフランスのコンチネンタルチーム「ラ・ポム・マルセイユ」の監督として2年間の研修を経て、現在はアジアのロードレース普及を目指しアジアサイクリングアカデミーを主宰している。 アジアサイクリングアカデミー筆者の公式ブログはこちら

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