三瓶将廣「レース環境の工夫」
BMXレースには大敵な梅雨シーズンに入りましたが、皆さんいかがお過ごしですか??今日は5−6月に参戦した各地方の定期戦を振り返っていきたいと思います。
Yoshitaku Nagasako
今年は5月のJBMXFジャパンシリーズ第1戦から7月の全日本選手権まで国内ビッグレースはおよそ2ヶ月の間隔があいてしまうスケジュール。その間はレースシュミレーション=レースを想定した練習を数回取り入れようと、4週間で3つのレースに参加してきました。
◆IBA シーサイドカップ
まず最初に6月7日にひたち海浜公園で開催されたローカルレースに参加。全日本選手権大会の会場でもあり、梅雨前の最後のチャンスなのではと言うこと。それからIBAシリーズ戦はオープンクラス型で、ユース層からエリートまで混走可能なAAクラスもあるので、練習には最適。
女子の選手にとっては厳しい組み合わせでもあったけど、AAクラスは準決勝まであり、15-16歳のメンバーがエリートをおさえ決勝に進出しました。レース間のインターバルも20〜25分と最高の条件で行われました。
Photo : IBA
Photo : IBA
決勝はエリート3名、ジュニアエリート3名、ユース15−16歳2名のフルゲートとなり、自分もみんなの練習相手になるためにと気合入れてスタート!ホールショットをとるもののプロセクションでガソリン切れでした。笑
結果はジュニアの山口大地選手が追い上げて優勝、2、3位にはユースの辻光太選手と中井飛馬選手がはいり、狙い通りのレースシュミレーションが行えました。
◆JBMXF J2シリーズ秩父大会
今年から地方のローカルレースがJ2シリーズとしてカテゴリー分けされ、秩父/大阪/広島の3地域からスタートしました。前週のひたちなかに続き、6月13日秩父大会へ参加、人数の関係からエリート/ジュニア/15-16歳/女子15歳オーバーまでが統合クラスで行われました!
これまたレースシュミレーションとしては良い条件で、決勝はエリート3名、ジュニア2名、ユース男子2名+女子1名。8コースからヤングたちを抑えようと試みるも、山口選手だけはとらえられず自分自身の結果は2位でしたが、男子は全員がプロセクションを使用・通過でき、これまた成果のあるレースになりました。
Photo : T.Chishima
Photo : T.Chishima
◆JOSF緑山シリーズ戦
1週あいて最後は先週末行われた緑山で行われているJOSF定期戦に参加しました。雨天延期になった振替だったので参加者は少なかったものの、エリートはフルゲート集まり、全日本前の最終調整を兼ねて皆でレース。
Photo : Yoshitaku Nagasako
Photo : Kazune58
久しぶりの真夏日のタフレースでしたが、3回目にしてようやく1位でゴール出来ました!全日本/世界選手権前に皆へよい刺激を入れられたところで僕の役目は終了。
同日ひたちなかで行われたIBAシーサイドカップも、エリート/ジュニア/ユース/マスターズなど前回同様のよいシュミレーションだったようです。
◆無い中でも作り出す環境
強い選手と一緒に走りもまれるのは、効果的な練習の1つ。今回の3戦は混走を利用して海外での実践に近い設定の練習を試みました。
ルール改正などもあり、僕が中学生の頃のように14歳でエリートクラスへ昇格することができなくなり、以前盛り上がりを見せていたオープンクラスの大会もなくなったことで、自分の年齢の枠を超えてレースをする機会が少なく、海外に行かなくては速い選手と走れないと思われがちなのが現状です。
しかし、今回のようにレースをうまく活用すれば、国内でも接近戦や自分より速い選手と走る環境を作り出すことができました。
レースの練習はレースが1番と言われることも多く、海外では頻繁に行われているローカルシリーズに加えて、ゴルフのようにプロ・アマのレース混走でのレースがよく行われています。
その中で揉まれ、次のレベルに進んでいくことも自分自身も多く経験してきました。上の選手と走ると自分のリミッターが取れ、自然と速く走れたり1度のレースで学ぶことが多いのが混走のメリット。
エリートクラスとの混走だけではなく、今回参加した3大会はキッズクラスも統合クラスで年上の選手と走る機会や、フルゲートの機会が少ないガールズもボーイズ一緒になれば大きなチャンスもありました。
僕自身も少しでもプレッシャーを与えて、緊張感のあるレース経験を増やせるお手伝いができればと思い3戦走ってみました。レース後の達成感に満ち溢れた笑顔を見れれば、毎週レースでも付き合えそうです。Systematic BMXとしても、オープンクラス大会の開催を検討していきましょう。
Photo : IBA
そんな6月を過ごしましたが、7月に入り明日からはいよいよ全日本選手権大会です!昨年と会場も同じなので、どんな成長が見られるかサポート側も今から楽しみです。