本日8月17日〜19日（日本時間18日早朝から）の3日間に渡って開催されるBMXレース！日本でもライブ中継等が行われますので、簡単な情報をまとめてみましょう！

今回で3回目のオリンピックとなる自転車競技・BMX

■コース
昨年、選手村から車で25分の位置のデオドロ地区に建設されたBMXトラックは、度重なる改良を行い、オリンピックにふさわしいスペシャルコースが完成しています。

特徴的なのは何と言ってもコース上のペイントではないでしょうか！スタートヒル、一部ジャンプ、そしてコーナーにペイントされた緑の塗料は、テニス等で使う特別な塗料が使用され、とても高いグリップ力を誇っています。

またコースに使用される土も、ソイルタックという塗料と、ここ数年使用されているスルリーという素材が混ぜられており、雨にもびくともしないので万が一の雨天でもレースは続行です。もちろんスタートゲートもPROGATEのハニーコーンサーフェスでグリップ力はバッチリです！

全長は男子399m、女子378mと長めのコースですが、全体的に下っているためハイスピードなレースが予想されています。第2ストレートなどは特にスピードが乗り、様々なコーナーのラインからでもジャンプを通過できるので、激しいバトルが見られそうです。

■メダリスト
過去2大会（北京・ロンドン）にて男子はラトビアのマリス・ストロンバーグ選手が連覇し唯一の男子オリンピックチャンピオンとして今回の舞台にも挑戦します。

女子は北京ではマウンテンバイクDHチャンピオンでもある、フランスのアン・カロライン・ショソン選手が30歳で優勝し、BMXレース30代で唯一のメダリストとして初代チャンピオンになりました。

ロンドンでは2016年世界チャンピオンであるコロンビアのマリアナ・パホン選手が優勝し、銅メダルにはオランダのラウラ・スマルダー選手が18歳という若さでメダルを獲得しています。

年齢で行くと、今回最年少はロシアの女子選手ボンダレンコ選手が19歳、最年長はアルゼンチンのディアス選手が35歳での出場となります。18歳(北京は19歳以上)から出場権のあるBMXレースですが、男子のマリス・ストロンバーグ選手とイギリスのリアム・フィリップス選手が3大会目と最多出場です！

■長迫吉拓選手
23歳で初出場となる長迫選手ですが、過去には世界選手権大会ファイナリストや、ワールドカップでも決勝へ進出。ヨーロッパなどでは表彰台に登るなど、今回出場するメンバーと対等に戦ってきました。

2日間行われた公式練習でもしっかりとコースの感触をつかめたとのレポートが上がっていますので、まずは本日のシーディングラン(タイムトライアル)にてレースの雰囲気を掴み、18日のレースで最高のパフォーマンスを見れることを期待しましょう！

■スイス事前合宿動画

■ルール説明
今大会は男子32名、女子16名が参加し、初日のシーディングランでは翌日の組み合わせを決めるためのタイムトライアルが行われます。

2日目の男子準々決勝は、8人4組で行われ、各組3回走り合計ポイントを争います。1位であれば1ポイント、8位であれば8ポイントと順位のポイントが加算され、合計が少ない上位4名が次の準決勝へ進出します。

最終日の男女準決勝も同様に、8人2組で争われ、各組3回の合計ポイントで、決勝へ進む8名へと絞られます。決勝は1本勝負となり、8人の中で1番先にゴール選手がチャンピオンとなります。

単純に実力勝負とも限らないBMXレース、一つのミスが命取りとなるので、誰にでも勝ち進むチャンスがあります！実際に前回大会では、1位でゴールした回数が最多あった選手も、決勝のスタートミスによりメダルを逃しました。逆に予選で2回、準決勝でも転倒した選手がメダルを獲得したという例もあるので、最後まで目が離せません！

◯シーディングラン出走順

◆リスト詳細
女子：https://www.rio2016.com/en/cycling-bmx-womens-seeding-run
男子：https://www.rio2016.com/en/cycling-bmx-mens-seeding-run

日本からも応援！
ライブ中継が下記日程で予定されています。

【NHKインターネットLIVE】
8月18日 午前1時25分より　BMXタイムトライアル
8月19日 午前1時25分より　BMX準々決勝
8月20日 午前1時25分より　BMX準決勝・決勝

ライブページリンク

【NHK BS1】
8月20日 午後4時5分より

【Movie 100コマBMX】
BMXレースについて、100コマでわかりやすく説明した動画です！(佐宗恭選手がデモンストレーションとして出演しました。)

皆さんで応援していきましょう！

All Photo : Masahiro Sampei