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中川裕之「ダウンヒルW杯第3戦に求められる経験と根性」

Posted on: 2014.05.14
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W杯の次戦が開催されるフォートウィリアム。スコットランドの北、氷河に削られたフィヨルドの海岸線の街、日本からは半端なく遠いコースです。

日本からはまずヒースローまで飛んでイギリスに入国、そこから国内線でグラズゴーか、エディンバラまで。あとは電車か、レンタカーですが超ロングドライブです。もう地球の景色とは思えないような山々を抜けたら、フォートウィリアムの街があります。

先日、行われたブリティシュダウンヒルシリーズの第2戦がここで開催されて、ダニー・ハート(2011年世界チャンピオン)のヘッドカムが公開されています。

前半はスムーズな路面に見えますが、石もデカいし川砂のような路面で、信じて走るには根性と経験が要ります。それと、このスピードでわかるように、地味に斜度があって、放っておくとどこまでもスピードが出てしまいそうな直線が続きます。

ラダーから落ちるライダーは少ないですが、ラダーの左右は湿地帯になっていて、見たこと無いようなヒルとか、ミミズのような生物がうようよいるので落ちない方が幸せです。あと、上部のコースサイドは放牧されている牛の牛糞で埋め尽くされているので、撮影するにも根性を問われます。

中盤からはテクニカルなシングル、ちょっと去年のイメージと違うところがあるので、コースレイアウトが変更になっているのかもしれません。

デカいジャンプを三つ飛んで、この大会ではアーチがありませんが、最後は観客に埋め尽くされたゴールに向かってブラインドのリップをテイクオフします。

歩くだけで疲れて嫌になる、イメージ的には富士見のAコースを上から全部をレースに使った時代のそれより、長く感じるロングコースとなっています。

常設コースなので走り込んでいるライダーが多い事、ヨーロッパ中から無名選手がゾロゾロ参戦してくる上に、そういうライダーがいちいち速いので、ワールドカップと一口に言っても、この会場やフランス、イタリア、オーストリアといったヨーロッパ開催の大会はやはり最上級にレベルの高い争いとなります。

しかし、現在の国内トップライダーの実力がバッチリ発揮された場合、予選通過は十分に可能だと僕は思っています。あとはいかに良いランを予選で決める事ができるか、1本ポッキリ勝負のダウンヒルですから、それは参加者全員がわかりきっている事ですが、決めれたライダーは決勝に残るし、ミスしたライダーは残念ながらそこまで。そういう勝負がまたダウンヒルの面白いところでもあります。

ワールドカップDHI第3戦は6月7日ー8日の開催です。

AUTHOR PROFILE

中川裕之 なかがわ・ひろゆき/'06年、大きな病気を乗り越える過程で写真を撮り始める。MTBレースを題材とする写真家として、国内はもちろん、世界選手権やワールドカップを追いかけて日々山の中で過ごしている。MTBのコアな部分にフォーカスした雑誌SLmの発行人。 筆者の運営する公式サイトはこちら

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