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中川裕之「どうやって撮ってるの?」

Posted on: 2013.09.13
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どうやって撮ってるの?という 質問が多かったこの写真。いわゆる連続写真なのですが、大昔からある手法ですし、特に難しい操作はありません。いくつかのTipsを書いておきます。隠すようなモノは何一つありません。


2013年富士見パノラマ木落とし坂全景。進入から片足で粘った栗瀬裕太でしたが、、、

今は画像編集ソフトが進化しまくっていて、以前だとこのパターンは 三脚が必須でしたが、Photoshopだと手持ち撮影でもまったく問題なく仕上げる事ができます。

使っているソフトによってやり方はたくさんありますが、僕の手法と最も近いのがこれです。

http://www.redbull.jp/cs/Satellite/ja_JP/Video/Secrets-of-the-sequence-021242817862199

とてもわかりやすい説明です。写真専門用語を含んでいますが、この動画で言っている内容がなんとなくでも理解できるリスニングスキルがあれば、ワールドのプレスルームでも楽しい会話ができるでしょう。

1、まずは高速連射で一連の流れを撮影します。
※カメラを振ってはいけません。手持ちの場合、耐えます。
※シーケンスで大切なのは「最初」から「最後」までのコマが揃っていること。

2、使う画像を選びます
※どこまで少なくできるか、が勝負になります。
※コマ数を多くしてライダーが被りまくってしまうとヘビみたいになってよろしくありません。
※上の動画では撮影した写真の1/2のコマ数を使っていますが、僕は1/3まで絞って コマを選びました。
※このセクション、ライダーはおよそ2.8秒で通過します。僕のカメラだと約28コマ撮れるのですが、使ったコマ は8枚です。なので高速連射機を使わなくても自転車が被写体なら、余裕で必要なカット数を撮影できるでしょう。

3、これ重要
※一番見せたい、重要なカットから使うコマを絞っていきます。
裕太の画像だと、僕が一番見せたかったのは2カット目です。すでに体制は片足で、大きくバランスを崩しかけています。転倒シーンにはもっとひっくり返っている巴投げを喰らったようなカットがあって少しだけ悩みましたが、それよりも2カット目をキーにしました。

4、あとは使うソフトによって違いますが、Photoshopの場合、選んだ画像をレイヤーで開きます。手持ちだと(三脚でも微妙にズレますが)ズレるので「レイヤー自動整列」を使ってすべての画像の背景をぴったりに合わせます。こりゃ凄い技術ですね。1クリックであとは全自動です。あとはちょっとズレた部分を考慮して最終の構図にクロップします。

5、レイヤーマスクを使って各コマの中のライダーだけを見えるようにします。
※動画参照!簡単です。

6、できあがり。(慣れれば1枚10分もかかりません)

僕はあまりシーケンス画像は好きじゃないので多用はしませんが、知っておいて損の無いテクニックです。裕太のポストカード、YBPに協賛した人達にはサイン入りで届いているアレですが、あのバックフリップもこのテクニックで現像しています。

どうやって撮ってるの?という 質問が多かったこの写真。いわゆる連続写真なのですが、大昔からある手法ですし、特に難しい操作はありません。いくつかのTipsを書いておきます。隠すようなモノは何一つありません。

木落とし坂ではあまりに転倒者が多いのでシーケンスを狙って「誰かクラッシュするまで」「インライン」「エリート」という条件でライダーを待っていました。そこに早速現れて僕の課題をクリアさせてくれたのが偶然、裕太だったのです。

ここ数年でシーケンスは数枚、今年は2枚しかトライしていませんが、どちらも裕太だったというのがまた面白いですね!

アクションスポーツには欠かせないテクニックの1つです。ぜひトライしてみてください。

AUTHOR PROFILE

中川裕之 なかがわ・ひろゆき/'06年、大きな病気を乗り越える過程で写真を撮り始める。MTBレースを題材とする写真家として、国内はもちろん、世界選手権やワールドカップを追いかけて日々山の中で過ごしている。MTBのコアな部分にフォーカスした雑誌SLmの発行人。 筆者の運営する公式サイトはこちら

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