中川裕之「想像以上のレベルの高さ」

Posted on: 2014.06.18

2週間のヨーロッパ取材から帰国しました。想像していた以上に、わかっていた事ではありながら、そのレベルの高さには改めて驚かされました。

日本人ライダー達の挑戦はじわじわと現場に浸透してきていて、それはプレスルームの連中が毎回日本の結果を聞いてくる事や、カズキ(清水一輝)のチームマネージャーであるウィル・ロンデンも「他のライダーはどうだった?」と話に出てくる事から、去年とは明らかに違う風を感じています。

そして、みんな同じように、「厳しいレースだ、落胆することはないよ」「チャレンジには時間がかかる。一つ一つ階段を上っていくしかないね」とちゃんとコメントしてくれるようになった事は、ワールドカップの現場に参加する日本人として、嬉しく感じました。

また、ライダー達の意識、行動もずいぶんと変わってきているように思います。できるだけ客観的に外から眺めていたい僕は、移動の飛行機、宿やレンタカー、現地での動きについては基本的に別行動をとって、その上で話を聞きにいったり、コース上を走る彼らを見ています。

そこで発されるコメントから、もう浮ついた表現は見つける事はできず、現地でもすっかり落ち着いた時間の使い方をするようになってきました。

それにしても、厳しい戦いが続きます。僕自身もそうですが、猛烈に疲れ果ててコテンパンです。次回のワールド取材は北米です。モンサンタンとウィンダム、またしても甘くないサーキット。

そして、その前に!海外を目指すライダーなら、特にどうしても欲しいタイトルがナショナルチャンプでしょう。なんと言ってもハナシが早い。スポンサーロゴ入りのジャージより、公式リザルトに小さく書かれたNchの方が100倍説得力があります。

全日本、修善寺、熱戦を期待せずにはいられませんね!

さてさて、帰国した僕は新しいSLmの搬入と出荷作業の準備をしています。予定では明日の入庫、そこから荷造りして全国のショップさんに出荷します。

こちらも楽しみにしておいて下さい!

■全日本マウンテンバイク選手権 大会詳細

■「SLm vol.06」の詳細はSLmedia HPから

AUTHOR PROFILE

中川裕之 なかがわ・ひろゆき/'06年、大きな病気を乗り越える過程で写真を撮り始める。MTBレースを題材とする写真家として、国内はもちろん、世界選手権やワールドカップを追いかけて日々山の中で過ごしている。MTBのコアな部分にフォーカスした雑誌SLmの発行人。 筆者の運営する公式サイトはこちら

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