栗村修「2016年ワールドチームラインナップ」

Posted on: 2015.11.12

昨日、UCIは、2016年のワールドチーム11チーム(継続チーム)と、プロコンチネンタルチーム17チームを、まずは第1弾として発表しました。

◯ ワールドチーム 2016(まずは11チーム)
Ag2r La Mondiale
Astana
BMC Racing
FDJ
IAM Cycling
Movistar
Orica – GreenEdge
Giant – Alpecin
LottoNL-Jumbo
Team Sky
Trek Factory Racing

◯プロコンチネンタルチーム 2016(まずは17チーム)
Androni Giocattoli
Bora – Argon 18
Caja Rural – Seguros SA
Cofidis
Delko Marseille Provence KTM
Drapac
Fortuneo – Vital Concept
Funvic Soul Cycles – Carrefour
Nippo – Vini Fantini
One Pro
Roompot Oranje
Rusvelo
Novo Nordisk
Topsport Vlaanderen – Baloise
United Healthcare
Verva ActiveJet
Wanty – Groupe Gobert

『まずは』と書いたのは、ライセンス更新や、新規登録を目指すチームについては、このあとライセンス委員会の審査を受けることになるので、プロチームに関しては残りの最大7チームの結論が出るのはもう少し先になるからです。

その7チームですが、、、

◯プロチームライセンス審査待ち(7チーム)
ETIXX – QUICK STEP
LAMPRE – MERIDA
LOTTO SOUDAL
CANNONDALE
TEAM KATUSHA
TINKOFF
DIMENSION DATA(旧 MTN – QHUBEKA)

となっています。

『DIMENSION DATA』の登録が認められれば、来季は登録枠いっぱいの18チームが『ワールドチーム』として『ワールドツアー』を戦うことになります。

これまではヨーロッパ籍のチームが中心のUCIワールドチームでしたが、アメリア籍が3チーム、オセアニア籍が1チーム、アジア籍が1チームと、既に5つに分けられた大陸のうち、4大陸からワールドチームが生まれ、その規模は徐々に全世界へと拡大を続けています。

そして、『DIMENSION DATA』の登録が認められれば、アフリカ籍のワールドチームが誕生することになり、すべての大陸にトッププロチームが存在することになるのです。

多くの有力選手を獲得し、いろいろな意味で話題の中心にある『DIMENSION DATA』ですが、ワールドチームへの登録も含めて今後の動向に注目していきたいと思います。

AUTHOR PROFILE

栗村 修 くりむら・おさむ/1971年横浜市出身。15歳から本格的にロードレースをはじめ、高校を中退し単身フランス自転車留学。帰国後シマノレーシングで契約選手となり、1998年ポーランドのプロチーム「ムロズ」と契約。2000年よりミヤタ・スバルレーシングで活躍した後、2002年より同チームで監督としてチームを率いた。2008-09年はシマノレーシングでスポーツディレクター。2010年より宇都宮ブリッツェンにて監督。2014シーズンからは、宇都宮ブリッツェンのテクニカルアドバイザーを務めた。現在は、一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役につき、ツアー・オブ・ジャパン大会副ディレクターとしてレース運営の仕事に就いている。JSPORTSのロードレース解説をはじめ、競技の普及および日本人選手活躍にむけた活動も積極的に行なう。 筆者の公式ブログはこちら

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