三瓶将廣「 世界選に向けた重要な遠征 〜ベルギー・UECヨーロピアンカップ参戦〜」

Posted on: 2015.03.31

日本の皆さんこんにちは、三瓶将廣です!毎年USABMXグランドナショナルなどへ参戦しているSYSTEMATIC BMX海外参戦プログラム。今回はヨーロッパ大陸へ参戦です!

ワールドカップや世界選手権の大会帯同では多く訪れるヨーロッパですが、ユース層の選手を連れてのレース参戦は初めての試みとなります。自分自身、ユース時代は苦手意識があり、ヨーロッパ大陸へのレース参戦は避けて通ってきました。しかし2011年から2年間、フランスを拠点にトレーニングを積んだことで、印象は大きく変わっていきました。

ヨーロッパのBMXレース
自転車レースが盛んなことで有名なヨーロッパですが、もちろんBMXレースも大人気種目の1つ!
陸続きなこともあり多くの国々から選手が集まるため、毎回ミニ世界選手権のような雰囲気のレースが味わえます。
また、昔からコースも難易度の高いセクションが多く、常にハイレベルなレースを経験できることが特徴的です。

昔は現代よりもコースの難易度が高く、テクニックに自信がなかった僕はアメリカを中心にまわり、何かと避けていた地域でした。
2004年の世界選手権で優勝した時は、オランダだったので、ヨーロッパが嫌いなわけじゃなかったのですが・・・笑

2011年からフランス人コーチが専属でつき、それ以来、長年拠点にしていたアメリカから、フランスを中心としたヨーロッパへ拠点を移しました。
そこでヨーロッパの競技水準の高さ、テクニック面、コースの難易度、練習方法など、様々な面でレベルの高さを痛感しました。そんな経験を必ず現在の指導に活かしたいと思っていて、今回それを形にすることができたのです!

◆2015年世界選手権大会の会場を事前に走れるチャンス!


今回の遠征計画は、昨年の夏から心の中では決定していて、必ず行いたいと思っていました。大きな理由としては、ベルギーで開催される今年の世界選手権大会と同じ会場で、UECヨーロピアンカップのレースが開催されるため、事前に経験できる大きなチャンスだからです。


昨年春に会場が完成し、その直後に今回参戦するヨーロピアンカップが開催されていました。そして、7月の世界選手権大会で、ベルギーのコースビルダーを担当した元フランス代表のトマスハモンと話をする機会がありました。

その際「今週末行われる大会前にコースを修正し、世界選手権までの大きな変更はしないよ!」という情報をいただいたので「必ず事前に行くべきだ」と確信し、今回の遠征が実現しました。

今回、3月27日(金曜日)からスタートした約10日間の遠征ですが、現地合流組も含めて計10名の選手が参戦、スタッフは僕と宮崎大地の2名で帯同しています。初日はバイクを組み立てるところからスタートです。


その後、ベルギーの首都であるブリュッセル市内を観光し、訪問先の文化や街並みを勉強してきました。






選手時代は観光を極力避けてきましたが、「その国に行ったことがある」だけでなく、その国の特徴的なものも経験として持ち帰ってもらえると、さらに価値ある選手に育つのではと考えています。

2日目の昨日は数年前にヨーロッパ選手権も開催された、Dessel2000というコースを予約し、貸切で練習してきました!天候が悪く終始雨が降り続いていましたが、雨の中でも練習ができるのがヨーロッパ!!選手たちも最初は戸惑ってたけど、次第に慣れてきたようで順調に練習を行えました。




数年前、僕がフランスで雨の中で練習した時は逆の立場で、「こんな中で走るの?」と思ったけど、その経験が今に活きているわけです。

こんな感じでヨーロッパ帯同がスタートしています。引き続き近況をアップデートしていきたいと思います!タイムリーな情報は、Facebookページ、またはInstagaramにて更新しています!

AUTHOR PROFILE

三瓶 将廣 さんぺい まさひろ/川崎市出身。プロBMXライダーであり、一般社団法人SYSTEMATIC BMXの代表を務める。5歳からBMXレースを始め、中学校入学と同時に拠点を海外へ移し、これまで17年間18カ国にて、レースに取り組んできたライダーである。全日本選手権3連覇、2011年アジア選手権優勝。日本を代表するプロライダーの一人。現在、ライダー業の傍ら、BMX/自転車普及活動を目的に、一般社団法人SYSTEMATIC BMXの代表としても活動している。 筆者の運営する公式サイトはこちら

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