橋川健「本当は悔しかったんだよね」
アンカー時代の後輩がパパになったと言うFBのポストを見て、そう言えば・・・と思い返し写真を探し見つけたのがこの写真。2003年8月8日「Mi-Août en Bretagne」の3日目だったと思う。
このレースは後にUCI2.2のステージレースとして開催される事になるのだが、当時はUCI1.5(今で言う1.2に近い)の5連戦として行われていた。
1990年代から田代や福島をフランスに自転車留学させていた浅田体制のBSアンカーだったが、2002年からフランスを拠点とし活動を一本化。2年目にして欧州のUCIレースで優勝したのは今でも奇跡だと思う。その後、福島、宮澤、清水、新城の活躍へと繋がっていく事を思えばとても大きな「はじめの一歩」だった。
でも、本当は俺は悔しかったんだよね。
あいつに出来て、なんで俺に出来ないんだ?
俺にも出来るのか?ってね。
で、他にも○○も悔しがっていた事を俺は知っている。また、当時全く走れていなかった別の**は「僕もアレくらいはできますよ」と軽口を叩いていたっけ・・・。そいつは数年後本当にそのレベルを超えた。
張り詰めた緊張感の中でライバル意識を燃やしながら、競技生活を送れていたのは、今思えばとても良い経験だったし、思い出でもある。あとは、これをどうやって若い選手達に伝えていくか・・・。
同じやり方じゃ無理だろうし・・・、難しいよな・・・。