橋川健「本当は悔しかったんだよね」

Posted on: 2015.01.07

アンカー時代の後輩がパパになったと言うFBのポストを見て、そう言えば・・・と思い返し写真を探し見つけたのがこの写真。2003年8月8日「Mi-Août en Bretagne」の3日目だったと思う。

このレースは後にUCI2.2のステージレースとして開催される事になるのだが、当時はUCI1.5(今で言う1.2に近い)の5連戦として行われていた。

1990年代から田代や福島をフランスに自転車留学させていた浅田体制のBSアンカーだったが、2002年からフランスを拠点とし活動を一本化。2年目にして欧州のUCIレースで優勝したのは今でも奇跡だと思う。その後、福島、宮澤、清水、新城の活躍へと繋がっていく事を思えばとても大きな「はじめの一歩」だった。

でも、本当は俺は悔しかったんだよね。
あいつに出来て、なんで俺に出来ないんだ?
俺にも出来るのか?ってね。

で、他にも○○も悔しがっていた事を俺は知っている。また、当時全く走れていなかった別の**は「僕もアレくらいはできますよ」と軽口を叩いていたっけ・・・。そいつは数年後本当にそのレベルを超えた。

張り詰めた緊張感の中でライバル意識を燃やしながら、競技生活を送れていたのは、今思えばとても良い経験だったし、思い出でもある。あとは、これをどうやって若い選手達に伝えていくか・・・。

同じやり方じゃ無理だろうし・・・、難しいよな・・・。

AUTHOR PROFILE

橋川健 はしかわ けん
/1970年5月8日生まれ。千葉県出身。
 20歳で全日本アマチュア選手権で2位に入賞。その後、渡欧しベルギーのクラブチーム”G.S.Kotrijk”に所属。翌年にクラシックレースで海外初優勝。1995年にトニステイナーと契約しプロレーサーとして欧州で本格活動。1999年以降、国内に戻りブリヂストンアンカー、マトリックスパワータグで活躍し、全日本プロフェッショナル選手権優勝、ツールド北海道総合優勝するなどの成績を残す。2010年には若手育成チーム、チームユーラシアの監督を務め、シクロクロス日本王者、竹之内悠などの実力者を輩出。2015年よりニュージーランド籍のコンチネンタルチーム「チャンピオンシステム」の監督を就任。 ■Champion System Conti Cycling Team ■チャンピオンシステム

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