橋川健「コミッセールの判定に感じた温度差」
スカイのリッチーポートがラスト6kmでパンクした際、オリカに所属する同郷のサイモンクラークからアシストを受けた事に対し、UCIの4名のコミッセールは1時間の協議の後「2分と200スイスフラン」のペナルティを両者に課したそうです。
Posted by Giro d'Italia on 2015年5月19日
Posted by Giro d'Italia on 2015年5月19日
自転車ロードレースがチーム競技として存在し、ジロの場合1チーム9名で出走しているわけですが、UCIの規則には他チームからのサポートを禁止する規則があります。
“Non regulation assistance to a rider of another team.”
なぜこのような規則が存在するのかと言えば、チーム間同士の談合や共闘を禁じているのだと思います。つまり、サイモンクラークはリッチーポートの為に働いたことは、見方を変えればスカイは10名で戦っていると解釈できてしまうわけです。
本来なら5-10分のペナルティとなるところを2分で済ませたようですが、そこまでできるのであれば多額の罰金で済ませておけば皆がハッピーだったのではないかと思います。
この「This is cycling. This is the best sport in the world.」とコメントされた記事はジロの公式ページからのシェアですが投稿から5時間で11000件のLikeと2800件のシェアが行われているのは多くのロードレースファンはこのサイモンクラークの行為を好意的に見ているのだと思います。
この2分によって総合争いはよりつまらないものになってしまうだろうし、もっと他に罰するべき対象となる選手、チームはいるだろうに…と温度差を感じるのは僕だけでしょうか?