橋川健「2016年JCFロードU23強化選手自己推薦について」

Posted on: 2016.02.13

2016シーズンよりU23強化指定選手は指定レース(もしくはカテゴリー)において目安となる成績を残した選手が「自己推薦」を行い承認されることで強化指定選手メンバーとなります。

<2016年JCFロードU23強化選手自己推薦について>

私感的には国内外でロード一本で走っている選手に厳しいと感じられる「指定レース基準」ですが(JBCFのレースにおいてU23選手で基準をクリアしている選手はいない)、実際にここ数年の全日本選手権の成績を見ても学生の上位入賞が目立っているので、そこは実力の問題なのかもしれません・・・もっとも成績を残しているのは学生ですが記憶に残る積極的なレースをしているのは非学生が多いと思います。

非学生に厳しい基準と感じられるもののチャンスはあり、選考基準に「その他国内外大会にて、ロード部会が上記と同等の実力を評価する実績」と記されています。

小石佑馬はU23、2年目で欧州で素晴らしい成績を残していたので強化指定に推薦したのですが認めてもらえませんでした。翌年Vini Fantini-NIPPOに移籍後、プロのレースで成績を残し、強化指定入りとなりました。U23,3年目です。

強化指定入り目安成績をクリアしていなくても、その他のレースでの成績やレースの内容によって強化指定選手となるチャンスはあります。本人が気付いていないケースもあるかと思います。是非関係者の皆さんには選手の才能を見抜き、本人にその意思を確認してあげてください。

そして大事なこと!
活動の目的は世界のロードレースで通用するエリート選手輩出ため最重要カテゴリーの強化です。「強化指定」に選ばれ「ナショナルチームジャージ」で走ることがゴールではありません。

強化指定に選ばれた後がとてもハードなレースが待っているし、そこに立ち向かい、乗り越える努力を惜しまないと言う相応の覚悟を持って自己推薦して欲しいと思います。

AUTHOR PROFILE

橋川健 はしかわ けん
/1970年5月8日生まれ。千葉県出身。
 20歳で全日本アマチュア選手権で2位に入賞。その後、渡欧しベルギーのクラブチーム”G.S.Kotrijk”に所属。翌年にクラシックレースで海外初優勝。1995年にトニステイナーと契約しプロレーサーとして欧州で本格活動。1999年以降、国内に戻りブリヂストンアンカー、マトリックスパワータグで活躍し、全日本プロフェッショナル選手権優勝、ツールド北海道総合優勝するなどの成績を残す。2010年には若手育成チーム、チームユーラシアの監督を務め、シクロクロス日本王者、竹之内悠などの実力者を輩出。2015年よりニュージーランド籍のコンチネンタルチーム「チャンピオンシステム」の監督を就任。 ■Champion System Conti Cycling Team ■チャンピオンシステム

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