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橋川健「プロを目指す自転車選手の皆さんへ」

Posted on: 2019.11.27
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全国高校野球連盟に登録されている高校球児は約15万人(1学年で5万人)。高体連の自転車競技に登録されている高校自転車選手は約2000人。1学年で700人。ロード選手がその半数だとすれば350名いる。

毎年ドラフト会議で名前が挙がるのが84人(1球団7名X12球団)だとして、84/50000 = 0.17%。この時点で超エリートだけど、さらにメジャーリーグのスタート地点に立つ選手が毎年5名いるとすると、5/50000 = 0.01% となります。

プロ野球でスタート地点に立っている超エリート選手達を前に巨人軍の2軍キャンプで阿部監督が「期待できる若手はいない。それぐらいレベルが低いと(選手に)分かってほしい」と言ったらしい。その真意は分からない。

プロを目指す自転車選手の皆さんへ、トラックとロード合わせた人数が700人で、その中のたった1名がドラフト会議で名前を呼ばれるような確率です。

メジャー選手になる確率「5万人の中から5名」をロード選手「350名」に当てはめると1名のメジャー選手を輩出するのに約30年かかる計算となります。

もし欧州でプロを目指すのであれば自分が30年に1名の逸材となるつもりの努力と工夫を行う必要があります。努力や固い意志は当たり前で誰もが行っています。それに加えて工夫も必要になってきます。

3か月前から自分はどれだけ強くなっているのか?
1年前からどれだけ強くなっているのか?
3年前から自分はどれだけ強くなっているか?

を考えれば

3年後はどこまで強くなれるのか?
そのためには1年後はどこまで強くならなくてはならないのか?
そのためには3か月後はどこまで強くならなくてはならないのか?

を考える必要がある。そして多くの選手は軌道修正が必要になってくると思う。

最近、ユーラシアの選手含め、新たに加入を希望してくる選手たちに、こんな禅問答のような厳しい話をしています。

夢を追いかけているU17やジュニアなら褒めて伸ばす事も大事だけど、U23以上になれば夢を追うと同時に現実を受け入れ、計画を練る必要がある。

自分で好きなトレーニングを好きなように行っているだけでは、どんなに苦しくてもそれは努力とは言わない。そう「1万人の中から1名」に残るためのトレーニングですから…

仮にプロになれなくとも「1万人の中から1名」に残るための努力と工夫は必ずその後の人生に役に立つはずです。

AUTHOR PROFILE

橋川健 はしかわ けん
/1970年5月8日生まれ。千葉県出身。
 20歳で全日本アマチュア選手権で2位に入賞。その後、渡欧しベルギーのクラブチーム”G.S.Kotrijk”に所属。翌年にクラシックレースで海外初優勝。1995年にトニステイナーと契約しプロレーサーとして欧州で本格活動。1999年以降、国内に戻りブリヂストンアンカー、マトリックスパワータグで活躍し、全日本プロフェッショナル選手権優勝、ツールド北海道総合優勝するなどの成績を残す。2010年には若手育成チーム、チームユーラシアの監督を務め、シクロクロス日本王者、竹之内悠などの実力者を輩出。2015年よりニュージーランド籍のコンチネンタルチーム「チャンピオンシステム」の監督を就任。 ■Champion System Conti Cycling Team ■チャンピオンシステム

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