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栗村修「Parcours」

Posted on: 2014.04.15
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本日は将来開催の可能性のあるレースコースの視察に行ってきました。既に開催実績のあるコースの視察(チェック)ではなく、ゼロからの設定となるため、正直どこにリスクが潜んでいて、どの様な難易度のレースになり、どんなレース展開になるのかなど、クルマを使った試走だけでは完璧な答えを見つけ出すことはできません。

もちろん、なんとなくの予想は立てられますが、特に安全面については“なんとなく”で済ませるわけにはいかず、じっくりとコースの細部に渡ってチェックする必要があります。

ちなみにフランス語でコースのことを “Parcours” といいます。

以前、『ツール・ド・フランス』 のイベントでツールのコースディレクターを務める Jean Francois Pecheux氏にお話しを伺ったことがありますが、ペシューさんはコースを設計したあとに、どこにリスクが存在しているのかを理解し、更に大方のレース展開をある程度予想していました。

そして、実際のレースでもペシューさんが挙げた有力選手たちが活躍をみせていました。

ペシューさんはたしか今年か来年で現職を引退されると語っていましたが、まさに”職人芸”ともいえるコース設計のノウハウを是非我々にも伝授していただきたいものです。

ロードレース中に存在しているリスクや選手&チームカーの動きというのは、実際に現場で生のレースを経験しないと理解することはまず不可能といえます。

更に選手を経験してなければ選手の気持ちを真に理解することは難しいでしょうし、監督を経験していなければ監督の気持ちや動きを予測することも簡単ではありません。

審判やニュートラルサービスを担当する方々の価値観やモチベーションもまた違ったところにあります。

今はとにかく、経験、勉強、継続あるのみです。

AUTHOR PROFILE

栗村 修 くりむら・おさむ/1971年横浜市出身。15歳から本格的にロードレースをはじめ、高校を中退し単身フランス自転車留学。帰国後シマノレーシングで契約選手となり、1998年ポーランドのプロチーム「ムロズ」と契約。2000年よりミヤタ・スバルレーシングで活躍した後、2002年より同チームで監督としてチームを率いた。2008-09年はシマノレーシングでスポーツディレクター。2010年より宇都宮ブリッツェンにて監督。2014シーズンからは、宇都宮ブリッツェンのテクニカルアドバイザーを務めた。現在は、一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役につき、ツアー・オブ・ジャパン大会副ディレクターとしてレース運営の仕事に就いている。JSPORTSのロードレース解説をはじめ、競技の普及および日本人選手活躍にむけた活動も積極的に行なう。 筆者の公式ブログはこちら

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