安藤隼人「ロード選手の引退」
ジャパンカップが終わり日本自転車ロード界のビックネームが多く引退を発表しましたね。清水都貴選手は鹿屋体育大学時代の後輩で、鹿屋がチームとして大きくなるきっかけとなった選手です。右端が私で、その横が大学1年の時の清水都貴選手。
学生時代のいろいろな想い出もありますし、プロになってからも、たまに相談を受けました。2008年にパリ~コレーズで優勝した後、「安藤さん、訳してくれませんか?」と見たメールの内容が、某プロチームからのオファーメールでぶったまげた想い出も。
その後、メイタンやブリヂストンアンカーのエースとしてドンドンプロ意識を持って自転車ロード界を牽引し、尊敬する選手でした。
そして、宮澤崇史選手。2年前からトレーニングに関わり、タイ合宿へ同行したりと、私自身のコーチング経験に幅を持たせてくれた選手です。
引退する事は、本人から事前に聞いていましたので、少しでも最後の「勝ちたい」という気持ちのお手伝いができればと、宮澤さんも本気なので、私も全力でコーチングしました。
そして、クリテリウム後に宮澤崇史選手から来たメッセージ。「今日は精一杯走りました。最終コーナー4番手と最高の位置でしたが、我慢仕切れませんでした。低く低く、自分に言い聞かせながら走り続けました。自分の最後のスプリントが勝負に行けた事を嬉しく思っています。」
日本人でも数名しかいないプロツアーチームを経験し、その中でも勝負に関わる事ができるチャンスがとても少ない世界。このメールをもらったときは、お酒も入っていたので、素直に嬉しい気持ちと、もっと何かできたのではないかという悔しさと、引退するという寂しさなどいろいろな感情が入り乱れて胸が熱くなりました。
二人ともお疲れ様でした。そして、今後も日本ロード界に影響を及ぼしつづける二人だと思いますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。もちろん、盛一大選手、西谷泰治選手も。お疲れ様でした。