福島晋一「俺のせいかもしれない。」

Posted on: 2014.04.17

昨日の朝、何だか幸也がレースを勝つ気がしてメッセージを送った。ちょうどスタート前に幸也はメッセージを見れたようで、元気に返事をしてくれた。

残念ながらジュニアの練習に帯同していたのでレースは見れなかったが、家に帰って、youtubeでレースを見た。残り600m、かなり絞られた集団からアタックする幸也。

世界のトップのレースで日本人が勝負に絡むのを久々にみた気がする。12位でゴールする幸也を見て「俺、余計な事を言ったかな?」と思った。

ジルベールやネーザンハース、マイケルマチューズがいる集団で勝とうと思ったら、あそこから行かなくてはチャンスはない。しかし、スプリントでも幸也なら表彰台の可能性はかなり高い。

その夜、フランスに帰ってきた幸也が連絡をくれた。「ジルベールの後ろにいたんですけどね…我慢できませんでした…」

その気持ちは痛いほど分かる…
このまま走っていれば、もっと大きな勝利を得れるぞ!

AUTHOR PROFILE

福島 晋一 ふくしま しんいち/岡山県出身 1971年生まれ。20歳からロードレースを初め、22歳でオランダに単身自転車武者修行。卒業後、ブリヂストンアンカーに所属し2003年全日本チャンピオンを獲得。2004年ツアー・オブ・ジャパン個人総合優勝、2010年ツールドおきなわ個人総合優勝。2003年から始めたチーム「ボンシャンス」代表に就任。2013年シーズンを最後に引退。JOCのスポーツ指導者育成制度でフランスのコンチネンタルチーム「ラ・ポム・マルセイユ」の監督として2年間の研修を経て、現在はアジアのロードレース普及を目指しアジアサイクリングアカデミーを主宰している。 アジアサイクリングアカデミー筆者の公式ブログはこちら

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