福島晋一「冬の時代」

Posted on: 2014.01.18

去年のストーブリーグは非常に厳しいものとなった。未だに元チームメイトの多くがチームを見つけられていない状態。ヨーロッパに来ないと世界レベルまで強くなれないのは当然の事だけど、中途半端な選手は生活したければ、日本にいた方がよい。

ヨーロッパにその分の選手の受け入れ口が存在しない時に、アジアの選手を受け入れるのはスポンサー獲得などのまっとうな理由が必要だ。

今あふれている選手たちは決して弱くはないからだ。早い段階でチームを決めた選手はいい。遅くなればなるほど、状況は厳しくなる。他国籍のチ-ムで走る選手はやはり覚悟が違う。どのチームも自国の選手を優先するからだ。

日本でも今年、若くして引退を決めた選手が数人いる。よく考えて出した結論だろうから彼らを自分も止めない。

やはり、どこの世界でも成功の鍵は「覚悟」だと思うから。

やめる選手に覚悟がないと言いたいのではない。

AUTHOR PROFILE

福島 晋一 ふくしま しんいち/岡山県出身 1971年生まれ。20歳からロードレースを初め、22歳でオランダに単身自転車武者修行。卒業後、ブリヂストンアンカーに所属し2003年全日本チャンピオンを獲得。2004年ツアー・オブ・ジャパン個人総合優勝、2010年ツールドおきなわ個人総合優勝。2003年から始めたチーム「ボンシャンス」代表に就任。2013年シーズンを最後に引退。JOCのスポーツ指導者育成制度でフランスのコンチネンタルチーム「ラ・ポム・マルセイユ」の監督として2年間の研修を経て、現在はアジアのロードレース普及を目指しアジアサイクリングアカデミーを主宰している。 アジアサイクリングアカデミー筆者の公式ブログはこちら

福島 晋一の新着コラム

NEW ENTRY