ブエルタ第10ステージ 新城はアシストこなし159位「休息日でリセットして後半に備えたい」

Posted on: 2015.09.01

ブエルタ・ア・エスパーニャは8月31日、第10ステージが行われ、集団ゴールスプリントをMTNキュベカのクリスティアン・ズバラーリ(イタリア)が制した。また、新城幸也は、159位でフィニッシュ。休息日で回復し後半戦に挑む。

第10ステージ、レースの舞台はアンダルシア州からヴァレンシアに北上。地中海沿いの街を進む146.6kmと短い距離の中に3級山岳と2級山岳が含まれるコース。

新城はスタート直前にマシンに違和感を感じ、急いでメカニックのところに戻りマシンを交換するというトラブルがあったが、無事にスタート。これは昨日の落車でマシンのシートステーにひびが入っていたということで、メカニックでも気が付かないわずかな違いを新城が感じ取ったというもの。


スタートラインから急いで引き返し、マシンを交換しホイルを付け替える新城 (Photo Miwa IIJIMA)
  
前半から集団が大きく分断するなど、ハイスピードで目まぐるしく変わるレース展開の中、決定的な逃げが決まらない状況でレースは進んでいく。チームヨーロッパカーとしては終盤の2級山岳で山岳エースを必ず前に送り込むよう指示が出ていたため、新城は指示通りローマン・シカーを引き連れ前方で位置取り行う。


2級山岳に入る手前のメイン集団(Photo Miwa IIJIMA)

その働きに応えるように2級山岳をきっかけにローマンがアタック、追走した2名の選手と3人でゴールを目指す。しかし、スプリントに持ち込みたいチームはその3名を逃がすことなく、残り3km手前で吸収。その後はゴールスプリントとなり、クリスティアン・ズバラーリがステージ優勝。グランツール初勝利を飾った。

新城はアシストを終え、10分50秒遅れの159位でゴールしている。

レース後新城は「今日もずっとハイペースなレースだった。でも最後の山岳に入るまでローマンを守れて良かったし、ローマンの逃げも本当に惜しかった。

体調が万全ではないので、決しい無理して追い込むことはしていない。細かな落車はあったものの、序盤の10ステージまで無事に走ってこれて良かった。明日の休養日はしっかり休んでリセットして後半に備えたい。」と語った。

第10ステージ終了後はヴァレンシアからフランスとスペインとの国境のアンドラ王国までいっきに北上する450kmの車移動があり、選手は車内で夕食をとり、ホテルに到着したのは23時過ぎと言うブエルタならではの過酷なスケジュールに選手たちは苦戦している。初の休養日でしっかり回復し、後半に向けて流れを掴むことが課題となってくる。

(記事:TeamEuropcar  Miwa IIJIMA)

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