ブエルタ第8ステージ 落車多発のステージで新城は65位「終盤に向けてきちんと走っていく」
ブエルタ・ア・エスパーニャは8月29日、第8ステージが行われ、ステージ総合争いをする上位陣・スプリンターなどの有力選手が多発する落車によりリタイアする中、ゴールは50名あまりの集団スプリントとなり、ヤスパー・ストゥイフェン(ベルギー、トレックファクトリーレーシング)がレースを制した。また、新城幸也は、アシストをこなし65位でフィニッシュしている。
集団の中で集中して走る新城(Photo Miwa IIJIMA)
第8ステージは 後半に3級山岳を2回越えてゴールというレイアウト。新城にはゴール勝負に備えると言うチームからの指示がでた。
スタートから35km過ぎまでアタック合戦の末、チームヨーロッパカーからはベテランのジミー・アングルヴァンを含む6名の逃げグループが形成される。中盤、新城はパンクやサングラスが風で飛ばされるアクシデントに見舞われるが、終盤の3級山岳登り口までメイン集団に残った。
スペイン独特の乾燥した大地で30km以上アタック合戦が続く(Photo Miwa IIJIMA)
メイン集団は逃げ選手を捕えた後、新たなアタック合戦が始まり、上りとは思えないハイペースでレースが進んでいく。ゴールまで10kmから始まる3級山岳が、予想以上の勾配と路面の悪さだったため、苦戦を強いられた新城は、上りのエースたちの位置取りをなんとかアシストし集団から脱落。トップから8分遅れの単独65位でゴールしている。
レースは50名あまりに絞られた集団スプリントとなりヤスパー・ストゥイフェンがレースを制した。
65位でゴールする新城(Photo Miwa IIJIMA)
レース後、新城は「昨日よりは脚は回復しているが、路面の悪さに苦戦した。メイン集団に残れるつもりでいたが、もう一つ何か足りない。レース後の長距離移動や朝の早さに対応できていないのかもしれない。でも、グランツールは長いので、焦らず終盤に向けてきちんと走っていきます」と語った。
第9ステージは海岸線に沿って設定されたコース、終盤に2級山岳、そしてゴールは1級山岳の山頂ゴールとなっている168.3kmのコースとなる。
第9ステージコースプロフィール
(記事:TeamEuropcar Miwa IIJIMA)