ブエルタ第9ステージ 落車に巻き込まれた新城「後半に向けてコンディションを上げていく」
ブエルタ・ア・エスパーニャは8月30日、第9ステージが行われ、1級山岳の山頂ゴールをジャイアント・アルペシンのトム・ドゥムランが制した。レース序盤落車に巻き込まれた新城は大事には到らず、138位でフィニッシュしている。
16分55秒遅れのフィニッシュとなった新城(Photo Miwa IIJIMA)
第9ステージはスペインの南東部、地中海の海岸線を北上し、ゴールは1級山岳の山頂フィニッシュとなる168.3km。
連日、落車続きのブエルタ。この日もレース序盤に大落車がおこり、ヨーロッパカーは新城を含む4人の選手が巻き込まれる。幸い大きな怪我はなかったが、頻発する集団落車に精神的な疲労も大きくなる。
レースは落車が起こった後、逃げグループが形成され、チームヨーロツパカーからはトニー・ユレルを送り込み、レースは沈静化。終盤の2級山岳からゴールまでの1級山岳での勝負となった。
逃げるグループ13名。後ろには塩田が広がる(Photo Miwa IIJIMA)
10%を超える急勾配の山頂フィニッシュを制したのはトム・ドゥムラン。ステージ優勝とともに総合首位にも返り咲いた。
新城は落車に巻き込まれたエースたちを集団に戻し、何とか勝負どころの手前2級山岳まで粘るが、16分55秒遅れの138位でゴールしている。
レース後の新城は「足の調子はだいぶ良かったが、暑さで頭痛がひどい。落車はみんな大きな怪我かなくてよかった。コースプロフィール以上のきつさの登りがあったり、これもまた、ブエルタなのだと思った。
これまで5回グランツールを経験してきても、ブエルタは慣れないことばかりで疲労度も大きいが、脚の調子はいいので、後半に向けてコンディションを上げていく」と語った。
第10ステージは地中海に沿って、さらに北上。前半に3級山岳、終盤に2級山岳が設定されている146.6kmの短い距離のレース。コース的にも新城に逃げるチャンスが考えられる。
第10ステージコースプロフィール
(記事:TeamEuropcar Miwa IIJIMA)