ブエルタ第7ステージ 新城は40度越えの暑さに苦戦「明日は回復していることを願う」

Posted on: 2015.08.29

ブエルタ・ア・エスパーニャは8月28日、第8ステージが行われ、逃げグループの駆け引きを制したベアトヤン・リンデマン(オランダ、チーム ロットNL・ユンボ)がステージ優勝。また、新城幸也は、序盤逃げグループを形成するもののアタックは決まらず。山頂フィニッシュをグルペッド内99位でゴールしている。


チームバスの中で出走準備中の新城(Photo Miwa IIJIMA)

第8ステージは1級の山頂でフィニッシュする191.1kmの山岳ステージ。チームヨーロッパカーのオーダーは新城かジェーローム・クザンのどちらかが逃げグループに入ること。

指示を受けスタートアタックに新城が反応し、10名ほどのグループが形成されるが、10名という人数の多さから警戒したチームがいっきに追い上げ、その逃げを容認してはもらえず新城は集団に戻る。

次のアタックに反応したジェーロームはスタートから15km地点で5名でのエスケープに成功する。総合順位に影響のない選手たちと判断され、この逃げグループはメイン集団から大きくタイム差を稼ぎ、1級山岳へと突入。

メイン集団の前方では山岳のスペシャリスト達が残り18kmの山岳に入りいっきにペースを上げ、逃げている選手を追いあげるものの、タイム差が開きすぎたため逃げが決まる展開に。先頭グループは3名に人数を減らしながらも、山頂まで逃げ続ける。結果、レースはリンデマンが制し、グランツール初優勝を果たした。

新城はメイン集団で最後の山岳に入るまで耐えるが、暑さで頭痛を訴え、山岳に入ってからも思うようにペースが上がらず、16分45秒遅れ。13人ほどのグルペッド内99位でゴールしている。


1級山岳の山頂ゴール 99位の新城(Photo Miwa IIJIMA)

レース後の新城は「今日も逃げに乗れなかった。10人くらいになった時は、行ける!と思ったが、しっかりチェックされなかなか逃がしてはくれない。ジェロームの最後の落車は本当に残念だが、あれだけ逃げ続けたのは立派だと思う。
 
頭がガンガンするような暑さで、脚の動きもいまいちだったので、明日は回復していることを願う。3級山岳からが勝負だと思うのでここを粘って、ゴールに備えます」と、語った。
 
第8ステージは中盤まで下り基調。終盤2つの3級山岳を超えてゴールとなる182.5km。ここまで、3分の1の日程を消化。連日の暑さとゴール後100kmを超える移動を繰り返すヴエルタのリズムに慣れ、新城が目標とする第3週目にベストコンディションを作っていくことが課題となる。


第8ステージコースプロフィール

(記事:TeamEuropcar  Miwa IIJIMA)

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