ブエルタ第3ステージ 新城幸也はゴールスプリントに挑むも不発
ブエルタ・ア・エスパーニャは8月24日、第3ステージが行われ、ゴールスプリント勝負となり、ティンコフ・サクソのペーター・サガン(スロバキア)が制した。また、チームヨーロッパカーの新城幸也は、チーム内でスプリントを任されたが位置取りが上手くいかず52位でレースを終えている。
愛犬の小輪(こりん)を連れてスタートサイン台に上がり、観客を沸かせた新城(Photo Miwa IIJIMA)
第3ステージは、コース中盤に一級山岳が設定されている158.4km。山岳からゴールまでの距離も長いことから、ゴールスプリントになることを予想したチームヨーロッパカーは、スタートから飛び出した7名の逃げグループに無理に選手を送り込まずレースを進める。
先行する7名を追うメイン集団からは遅れだす選手はいるものの、一定のペースで1級山岳に入っていく。しかし頂上手前からスプリンターを擁するチームがいっきにペースを上げ始める。
大集団は一列棒状のハイペースで細かなアップダウンを繰り返しながら逃げグループに迫り、ゴールまで残り15kmで全員吸収。スプリントを狙うチームの位置取りが始まる。
チームヨーロッパカーは新城とローマン・シカーがメイン集団の前方に残るが、他チームの隊列に阻まれ、良いポジションまで前に出れずに、新城はタイム差なしの集団ゴール52位でフィニッシュ。
レースはペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ)がゴール前スプリントを制し、グランツールで久々の勝利をあげた。
ゴール直後の新城、トンネル区間でサングラスをおでこに上げていたため、ヘルメットもずれたままだったなどと笑って話していた(Photo Miwa IIJIMA)
レース後、新城は「1級山岳頂上付近から、かなりのハイペースだった。自分がゴールスプリントを任されたが調子も100%ではなく、良い位置が確保できなかった。スプリントの感覚が戻っていなかったため、躊躇してしまったことを後悔している。しかし、この先のステージ上り基調のゴールも多いのでチャンスもめぐってくると思う」と語った。
第4ステージはほぼフラットな213.6kmとなる。
第4ステージコースプロフィール
(記事:TeamEuropcar Miwa IIJIMA)