７日、スペイン北部のバスク地方を一周するレース、ブエルタ・アル・パイスバスコ（UCIワールドツアー）が開幕。２級、３級山岳が連なる第１ステージはアルベルト・コンタドール（ティンコフ・サクソ）が優勝。新城幸也（チームヨーロッパカー）は１位と56秒差、チーム最高位となる12位でフィニッシュした。

チーム最高位12位でフィニッシュした新城(Photo Miwa IIJIMA)

第１ステージはゴールまでに平均勾配が８％から13％の急こう配が８回も繰り返される153.4kmの激しいコースレイアウト。

レース序盤、集団は静かに進むが、100km地点を過ぎ、５回目の２級山岳を手前に４名が飛び出し、そのまま平均勾配13％の上りに入るが、集団との差はわずか。山頂までに２名が脱落。集団も50人、30人、10人と登坂を繰り返すたびに、小さくなり、下りでまた追いつくという展開が繰り返された。逃げていた２名も６回目の山岳手前で吸収される。

激坂を超えていく新城(Photo Miwa IIJIMA)

40人程に絞られた集団からステージを狙う、選手たちがアタック合戦を始めると、さらに集団は絞られ最後の坂でアタックをしたアルベルト・コンタードール(ティンコフ・サクソ)が逃げ切り、優勝。新城は56秒遅れの12位という好位置でゴールした。

優勝したアルベルト・コンタドール(Photo Miwa IIJIMA)

レース後、新城は「イャ～、きつかった。出し過ぎた。でも、チームからのオーダーは１dayレースのつもりで行け。と言われていたので、そのつもりで常に前に位置して、全開で上った。このコースの一部はエキップアサダ時代に走ったことがあり、坂のきつさもわかっていたから、その分アドバンテージだったかも。５位以内でポイント取りたかったけど、調子の良さが証明できたし、明日からチームのリーダーだから、頑張らないと。このレースで総合上位はかなりすごいことだからね。」と語った。

疲労感は隠せないものの、登坂がメインのレースでこの位置でゴールしたことはチームの評価も大きい。

明日の第２ステージは155.8km。カテゴリー２級が２回、中盤に３級、１級と４回の山岳が設けられているが、今日の上りにく比べ緩やかなことから、新城はゴールスプリントの可能性もある。

（写真・記事提供：MIWA iijima)