ブエルタ第14ステージ 新城98位。超級山岳を最前列で集団牽引
ブエルタ・ア・エスパーニャは9月5日、難関山岳ステージ3連戦の初戦第14ステージが行われ、逃げグループから飛び出したアレッサンドロ・デマルキ(イタリア、BMCレーシング)が山頂ゴールを制した。新城は総合上位のチームメイトを山岳でアシストし、98位でゴールしている。
濃い霧が立ち込める中ゴールする新城(Photo Miwa IIJIMA)
第14ステージは3級、1級、そして大会初の超級山岳の頂上ゴールとなる215kmのコース。
レース開始後、前日同様に逃げきりを狙う選手たちのアタック合戦が長引き、ハイペースのまま前半戦が過ぎていく。その後、5名の選手の逃げグループが形成されると、総合成績に影響がないと判断したメイン集団はこの逃げクループを容認し、タイム差は8分以上まで開く。
快晴の天候の中、スタートを切る新城(Photo Miwa IIJIMA)
逃げている5名は協調体制を保ったままレースは進むが、ゴールまでの超級山岳区間に入ると、アタックがかかり、逃げグループはあっという間に分解。後続のメイン集団でも登りのスペシャリスト達が一気にペースを上げ、集団はバラバラとなる。
濃い霧が立ち込め、気温も一桁代に下がった山頂ゴールは、視界20mという状況。霧のゴールに飛び込んできたのは、逃げグループから飛び出したアレッサンドロ・デマルキ。最後は独走で山岳ステージを制した。
新城の所属するチームヨーロッパカーは超級山岳に入った後、新城を中心に登りを得意とするファブリス・ジャンデボスと総合10位に付けているローマン・シカーを前方に引き上げる。そして、メイン集団の最前列で積極的に牽引に加わった新城は登り途中で仕事を終え、18分7秒遅れの98位でゴールしている。
レース後、新城は「明日、明後日とさらにきついステージが続くので今日は回復に努めた。登りに強いファブリスとローマンがしっかり前でゴールしてくれたので、良かった。明日はどこまで回復していかによって走りが変わるので、しっかり回復していることを願って休みます」とコメントを残した。
第15ステージもゴールは1級の山頂ゴール。後半に2級の山岳が設定されている、175.8kmのレースとなる。
第15ステージコースプロフィール
(記事:TeamEuropcar Miwa IIJIMA)