ブエルタ第15ステージ 新城は集団内で回復に努める「明日は頑張りたいステージ」
9月6日、ブエルタ・ア・エスパーニャは第15ステージが行われ、1級山岳の山頂ゴールをホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)が制した。新城はアシストをこなすも、極力体力の回復を優先し、64位でフィニッシュしている。
ニュートラルゾーン(パレードスタート中)の選手たち(Photo Miwa IIJIMA)
第15ステージは、序盤に比較的平坦なコースを大西洋に沿うように走り、中盤に2級山岳、そして1級山岳の山頂ゴールとなる175.8km。
前半からアタック合戦が続くが、45km地点でチームヨーロッパカーのピエール・ローランを含む逃げクループが形成された。しかし、後続のメイン集団は大きなタイム差を与えず、3分ほどのタイム差で終盤の山岳に入る。
最後のカテゴリー1級の登りに入ると、後続から追い上げていた登りに強い選手たちが逃げ選手を一気に抜き去ると新城の所属するチームヨーロッパカーのピエール・ローランも失速。ヨーロッパカーはメイン集団から追い上げてきたチームメイトのファブリスとローマンに勝負を託されたが、ローマンはトップグループから遅れ、総合順位を下げる結果となっている。
レースは残り1キロの激坂区間で飛び出した、ホアキン・ロドリゲスが優勝。総合争いでもトップと1秒差の2位に迫っている。
新城はスタート前に「疲れが溜まっているから今日も休む」と言っていたが、1級山岳の登り口では、集団の先頭に出る姿も見られ16分42秒遅れの64位でゴールしている。
ゴールした新城。マッサージャーが迎える(Photo Miwa IIJIMA)
レース後新城は「今日も無理に動かず走りながら休んだのでだいぶ回復できた。明日はまた、相当きついレースになるだけうけど、このステージが終れば休養日だし、今日よりもっと回復して良い状態だったら、頑張りたいステージでもある。3週目をどのようなコンディションで走れるかは明日次第かな」と語った。
第16ステージはカテゴリー3級が2回。2級が3回、そして、1級を越えて最後は超級山岳の山頂ゴールとなる185km。休養日前の過酷なステージとなる。このステージを終えると再び300kmの移動となり、スケジュールも過酷な一日となる。
第16ステージコースプロフィール
(記事:TeamEuropcar Miwa IIJIMA)