ブエルタ休息日を迎えた新城幸也「調子は良い。勝負は第3週、ステージ優勝狙う」

Posted on: 2015.09.02

9月1日、ブエルタ・ア・エスパーニャ1回目の休息日を迎えた新城幸也(チームヨーロッパカー)。昨日の長距離移動でホテルに到着したのは深夜。そのため、午前中はのんびりと過ごし、その後、自転車に乗って身体を動かした。新城はチームの中で一番長く乗り、明日のコースを実際に走り感触を確かめた。


​アンドラ公国で明日から開催されるMTB世界選手権に出場する日本代表チームのジュニアの選手と鈴木雷太監督が新城を激励に訪れた(Photo Miwa IIJIMA)

練習から戻ると、MTB世界選手権に出場する日本代表のジュニアメンバーが鈴木雷太監督とともにチームを訪問。新城はチームカーに乗せるなど、プロチームの仕組みをジュニア選手達に説明。種目は違うがジュニア世代の選手たちはプロチームの設備に驚いた様子で目を輝かせていた。


​MTBのジュニア選手たちにチームの移動式レストランなどを紹介する新城(Photo Miwa IIJIMA)

ブエルタ第10ステージを終えた新城は、中盤戦以降に向けてコメントを残している。

ーー初出場のブエルタを走った印象は?
ゴールまでの登りが予想以上にきつい。純粋なスプリンターと言うよりクライマーが残ることが多い。コースの高低図が当てにならないというか、これはどう見ても2級でしょ。と言う山岳が3級だったり、山岳が設定されていない登りでも、コースマップには現れないきつさがある。

ーー有力選手の落車リタイアが相次いでいることについて
若い選手が必死に攻めすぎているように感じる。依然と比べて譲り合い(上位の選手に対してのリスペクト)がなくなっている。

ーージロや、ツールと比べて違う点は?
観客がフリーパス過ぎて(笑)どこでも入れてしまう印象。それだけ、選手に近いグランツールがブエルタの良いところかもしれないが、肩を叩かれたり、ボトルを奪われたり、とにかく熱狂的なスペインのファンが積極的過ぎて、怖いこともある。ジロや、ツールに比べて移動が多すぎる。レース後の移動もオーガナイズされていないので、ホテルについて夕食をとるのが23時近くになることもあり、朝の移動距離も100kmを超えることもあり、ある意味グランツールの中で一番過酷なスケジュールだと思う。

ーーチームの雰囲気などは?
ほぼ、毎ステージ重要な逃げには選手を送り込めているし、しっかりチームとして機能している。体調不良の選手が多いがみんな仲が良く、雰囲気はとてもに良い。これから登りがもっときつくなってきたら、山岳のエースたちが活躍してくれると思うので、自分もしっかり働きたい。

ーー今のコンディションは?
ここ数日、熱射病で頭痛に苦しんでいたが、脚の調子は良い!休養日で頭痛も回復したので、後半に向け調子がもっと上がっていくと思う。自分は人一倍睡眠をとるタイプなので、睡眠時間が足りていない。

ーー今後のステージの目標は?
もちろん、ステージ優勝を狙います!!前半、見せ場がなくて、日本の皆さんも寂しかったと思いますが、自分は3週目を目標に走っていますから、体力的な疲れもなく、落車の怪我もなく予定通りです。

第11ステージはアンドラ公国の中心部を舞台に138kmと短い距離だが、前半から1級山岳が4回、終盤にカテゴリー超級山岳と2級山岳が設定され、最後は1級山岳の頂上でゴール。獲得標高5000mを超える、今大会最難関と言えるコースとなる。


第11ステージコースプロフィール

(記事:TeamEuropcar  Miwa IIJIMA)

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